ハード別・レトロゲームお勧め


■ファミコン


 「ヒットラーの復活」


   メーカー名・カプコン

マリオのジャンプに対抗したチャレンジ精神溢れる移動システム。

それがこの作品の「ワイヤーアクション」だろう。

上下移動だけではなく、天井があればターザンの様に空中移動が可能だ。

このシステムを初めて見たときは感動したのだが、

そのベースにはアーケード版が存在し、こちらはもっともっさりしていて、

表現の方に比重があって色々と感触は悪かったりする。

それをレスポンスとゲーム性に振り切ったのがFC版だろう。

まぁメチャクチャ爽快なので、最強のアクションゲームと思ってる。

慣れるまでにはちと時間がかかるけど、動かすのが楽しい。

ちょっとこれ以上気持ちいい操作感は例を観ない、しかもファミコン。

マリオのジャンプはそのストレスがゲーム性になっているのに対し、

このワイヤーアクションはむしろ爽快感がゲーム性になってる感じだ。

子供にゲームを学ばせるにはまずこれをやらせるべきだろう。

宮本氏の提唱する「アイディアとは複数の紐づけ」を実践する稀有な作品。

またサウンドも凄いが、これはアーケードの方がさらにすごい。

ゲーム哲学を色々と学べるだろう。




■メガドライブ


ダイナブラザーズ


メガドライブと言ったらこれ以外思い浮かばない名作。

恐竜を育てて領土を広げるステージ制の箱庭ゲーム。

恐竜の特性や草をもしゃもしゃ食べる姿、メチャクチャ楽しい。

安全なエリアで卵をふ化させて繁殖させるのが基本だろう。

草食恐竜で育成リソースを増やし、それで強力な肉食恐竜を繁殖させて、

相手のエリアに攻め込むのが基本ルールだ。

バリケードになる固い植物を配置して自分のエリアを守ったりするのだが、

この植物は強い肉食恐竜は防げるのだが、弱い草食恐竜に破られる。

また、相手の卵を食う小型恐竜や、偵察型の翼竜もいたハズだ。

続編があって記憶がごっちゃになってるが、

何故かハイレグギャルみたいなユニットがあり、割とオタク受けもカバー。

続編である2の方がボリュームがあり、寸劇に力が入っていた記憶。

1→2とやるのがお薦めだが、先に2をやるなら1は物足りないだろう。

メガドラと言えば多くの人はまずミッキーマウスが出るだろうが、

あれはゲームシステムがオーソドックスなのでインパクトは弱いし、

一部で絶賛された様なベルスクなんてのも、

アケでカプコンのをやればいいのでコンシューマである必要もないだろう。

レスポンスを再現するのが凄いと言っても結局本家には及ばないのだ。


そんな理由で自分がメガドラ買って最も得した気分だったのがこの作品。

子供向けにはちょっと複雑なので覚えるのが難しいのが難点か?




■スーパーファミコン


「アルバート・オデッセイ」


※メーカー名・サンソフト

まずグラフィックの美しさ、半透明処理を使って空気感を演出。

同時期に出た「伝説のオウガバトル」も色々とやってはいたが、

色々とシステムが分離していて、やりこみ要素が機能していなかったので、

個人的にはこっちが好きだ。

そしてサウンド、CDを買ってしまったくらい好みのBGMであり、

フォルクオーレの様なメロディ中心の透明感のある楽曲は涙が出る。

そこに高原の様な空気感がグラフィックスタッフにより加えられ、

双方の印象が統一されていた。

そしてバトルシーンでは背景スクロールによる連続打撃感を演出し、

アニメーションセンスが光る。

このスクロールバトルはこの作品で初めて見たんだが、

これ以前にあっただろうか? 多分、ここがオリジナルかと。

ただし、シナリオはあまりよくない記憶があって、

続編はやった気がするが、あまりよくなかったような?

とにかくサウンドとグラフィックのセンスが強烈な作品だった。

ゲーム内容はかなり単調なので、雰囲気に浸れないならお勧めできない。

これはオウガも似たり寄ったりかも?



■プレイステーション


「トワイライトシンドローム」


このハードはあまりいい印象が無いけれど、

トワイライトシンドロームだけはリスペクトできたかな?

内容は短いがシナリオの出来が非常に良くて、そこに立体音響が加わり、

何かクリア当時のしんみりとした余韻がまだ残ってる。

ブラッドベリの短編のような読後感だった。

そして続編を騙るムーンライトシンドロームを叩き割ったのを覚えている。




※セガサターン


「ホラーツアー」


※メーカー名・ソシエッタ代官山

これこそ真の変態ゲーであり色々と倒錯した作者だろう。

熟女マダム好きでマゾヒスティック匂いがプンプンして、ニッチすぎる。

そもそも当時はバブル世代のサディストが需要の大半だったハズで、

なにか逆張りをした本当のパッションを目撃した気がする。

当時は需要も少なく、誰もやらない事をやっていた気がする。

ある意味真のクリエイターと言えるだろう。

このメーカーの作品を追っていたがおそらく3本くらい出していたような?

サターンの名作エロゲ「ホーンテッド・カジノ」もここのハズ。

PCでもダミヘの立体音響エロゲーを出していた。

やりたいことの筋の通った変態クリエイターだろうし、道楽かもしれない。

他に

ガングリフォン

サクラ大戦

パンツァードラグーン

ホーンテッド・カジノ

プリンセスクラウン

・・・・・・・

・・・・・・

いいタイトルは多いが脳みそがこの辺で飽和してきている。

アケもPCも移植が多く、ハード特性が目立たなくなったからだ。

記憶が混ざって特にノベル系なんてのは、どのハードで出たか判らない。

なので「これだ」と言い切れない。

更にこの辺から「イヴ・バーストエラー」をやった後、

なんかないかとエロゲーも物色し始めていたのでメチャクチャだ。

鬱病を紛らわせるためにやっていた気がする。


■プレイステーション2


「夕闇通り探検隊」


この辺はもう他記事に書いた。

おそらくこの作品をやってから、もう一枚段階を踏んだ気がする。

何をもって正常とするのか、世界の真実、あてがわれた価値観。

そういった本来バイアスのかかっていた裏の構造を見つけた。

この作品をやってから、今いる世界が何なのかを考える様になった。

おそらくライトワーカー・スターシードのバイブルになり得る作品だろう。

因果・呪い・生贄のシステム。

これを克服すべきだろうと考えるに至ったのがこの作品を通してだ。

このクリエイター氏は自分の教師の一人だろう。

そして今も考えていたりする。

メチャクチャ凄い作品だ。


おしまい。

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