![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159182507/rectangle_large_type_2_87c742d74df3227f6be6c9218f088910.png?width=1200)
短期間で成長させる!実業務を意識したクリエイティブ研修の設計
はじめに
こんにちは。新卒研修の一部を担当したデザイナーの山本です。
Sun*では、新卒社員に対して入社後の2ヶ月にわたりて研修を実施しています。研修の内容としてはSun*の事業の強みでもあるBTC(Business・Tech・Creative)の連携を体感し、活躍してもらうための共通学習と、各職種ごとに専門性を伸ばすための専門学習を行っています。
今回は、専門学習の一つであるクリエイティブ研修の設計に焦点を当て、実際のカリキュラム内容や2ヶ月間で専門性を身につけるために重視したポイントについてご紹介します。
クリエイティブ研修の概要
新卒デザイナー5名を対象に実施しており、デジタルプロダクトを作成するために必要なUXデザインからUIデザインまでの幅広いトピックをカバーしたものになっています。
授業を行う講師や、24卒デザイナーのメンター、クリエイティブ研修の設計チームなど、総勢で25名以上のデザイナーに協力をしていただき、実際にクリエイティブ研修を受けた新卒デザイナーからも満足度の高い研修となりました。
具体的なカリキュラムと課題
UXデザインのカリキュラム
・ユーザーインタビュー
・ユーザーモデリング
・ペルソナ作成
・インサイト抽出
・How might we
・ジャーニーマップ
・コンセプトシート作成
・ユーザーストーリー
・プロトタイピング
![](https://assets.st-note.com/img/1729768017-AkY5N0lhVgveXZHLJICBGiKT.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729768042-73vglX8dybtUPA14Qam6FETI.png?width=1200)
UXデザインの課題例
・授業ごとに習ったこと実践するための小課題
・特定のペルソナの課題を解決するサービス案の考案
UIデザインのカリキュラム
・UIデザインの基本
・情報設計
・OOUI
・ワイヤーフレーム
・コンポーネント
・スタイルガイド
・デザインガイドライン
・ロゴデザイン
![](https://assets.st-note.com/img/1729768166-3zjBHdCog7aYxb4DlM0kJ8Ly.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729768161-qaVv8ehgOprbDjH1d4G9AXMP.png?width=1200)
UIデザインの課題例
・Figmaの操作に慣れるための課題(オートレイアウト、コンポーネント)
・情報設計とワイヤーフレームの作成
・UXデザインの課題で考えたサービス案のUI作成
![](https://assets.st-note.com/img/1729768227-1zM6Eb2LhxRkTvmGWJ7pol9c.png?width=1200)
クリエイティブ研修で重視したポイント
カリキュラムとしては、デジタルプロダクトを作成するための基礎を学ぶ幅広いトピックをカバーしたものになっていますが、研修の設計において最も重視したのは、実際の業務に近いプロセスで課題に取り組んでもらいデザインを作成してもらうことです。
この方針は、昨年度の研修で「新卒デザイナーが取り組んだ課題に対して、明確なフィードバックがなかった」という反省点を受けての改善でもあります。
また若手デザイナーの実際の業務では、作成したデザインに対してチームの先輩からのフィードバックやクライアントの要望を取り入れ、ブラッシュアップを重ねながら、より良いデザインへと仕上げていくことが基本となります。 新卒デザイナーが自身の成果物に対して、何が良くて何が足りないのかをしっかりと理解し、2ヶ月という短期間でも、より業務イメージを膨らませながら効率的にスキルを伸ばせるように、今年度の研修ではフィードバックを大事にしました。 これにより、新卒デザイナーが自らの得意不得意を把握しながら、実践的なスキルを身につけられる設計となっています。
フィードバックとブラッシュアップのサイクル
フィードバックとブラッシュアップは以下のプロセスで行われます。
各授業で提出された課題は、5段階の評価基準に基づいて評価され、Good / More の観点から、より良いデザインにするためのフィードバックを添えて週次で返却する。
24卒のデザイナーはフィードバックをもとに、提出した課題を次の授業までに引き続きブラッシュアップする。
フィードバックは講師のみではなく、担当のメンターとの相談を通じてコメントをもらうこともあるので、よりブラッシュアップできる観点が増えると思います。次の課題に取り組んでもらい、同様のプロセスを繰り返す。
![](https://assets.st-note.com/img/1729768263-kBMwzArgOtCEpo5IV79q2NFy.png?width=1200)
このようなプロセスで、フィードバックとブラッシュアップのサイクルを回すことで、実際の業務に近い形で課題に取り組んでもらうことができることはもちろんですが、デザイナーとして、自身の得意分野と不得意分野を明確に自覚してもらい、特に課題となる不得意な部分については、その場で改善しながら研修を進めることができました。
また週次のフィードバックに加え、24卒デザイナー1人に対し、UXとUIに強い先輩デザイナー2名をメンターとして付けることで、週次では拾いきれない、各デザイン領域における細かな悩みの解決などのサポートも行いました。
振り返りの習慣化
フィードバックを元にブラッシュアップすることとは他に、学んだことをより定着させるために、メンバー個人で日報を使った1日ごとの振り返りや、メンバー全員で週次単位での振り返りの実施しました。ここでは、自身がもらったフィードバックを再認識し定着させること、そして自身が受けたフィードバックを24卒の同期内でもシェアしてもらうことを目的としていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729768323-VFfsEx7HWciZIeuL6TDpqO0U.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729768348-z3YyQmNteKxSpZrFRuWc9iTn.png?width=1200)
同期内でフィードバックをシェアしてもらうことで、自身が受けているフィードバック以外にも、デザインを行う中で、どのような観点を大切にする必要があるのか、広い視点で考えてもらうきっかけになったのではないかと思っています。
また振り返りを習慣化させることで、他の同期の悩みに気づき、同期内での助け合いのコミュニケーションが生まれていたことも研修担当としては嬉しかったです。
さいごに
実際の業務に近づけた設計だった為、実際に研修を受けたデザイナーの皆さんにはハードな内容だったのではないかと思います。
24卒デザイナーにはSun*のクリエイティブ研修がどのように映っていたのか、24卒デザイナー目線の記事も公開していますので、是非ご覧ください!
最後まで、この記事を読んでくださり、ありがとうございました!
実際にクリエイティブ研修に参加した24卒目線の記事はこちら