目の上のたんこぶなんて言うからさ
両親の介護が始まったころ怒られたんです。
「あなたがホイホイやっちゃうから
親が何もやらなくなっちゃうのよ!」
何も知らないのに、何を言ってるんだろう...はて?
親が『やらない人』だから、私がやるしかないのにねぇ。
嫉妬なのかしら?
もう、話したくない、
話す甲斐もない。
思えば長い間ずっと、そんな感じだったのに、どうして一緒にいる時間を作っていたのか、今や わからないのです。
そうね、きっと、子供たちを人質に取られたような感覚だったからかな。
私が余計なことを、聞かれるままに喋るから、言われたくないことを言われてしまうんだ。そうだ、黙っていればいい...
極端だけど、犯罪者にも黙秘権がある、と思ったりした、ダークな私。
「もっと派手な服を着なさいよ!」なんて言われて
『私は
ブルーやグリーンが好きなんです』
って、どうして言えなかったんだろ。
「息子は、あの子は、別れた旦那に似ていて嫌だったのよ!」
なんて、それは私には言っちゃダメだと思うのに、、
言い返したら100倍返しで何か言われるか他所で悪く言われるか、なので黙って聞いてるから、だから言われっぱなしだったのか。
グルグル回る
卵が先か、鶏が先か
Adoさんの、『うっせぇわ』を初めて聴いた時、サビの部分にスッとした。
きっと淋しい人なんでしょう...立場の弱い人と二人だけの時にしか、強く出られないなんて。強く出すぎて、ますます淋しくなってしまうのではないだろうかとは思うのですが、私はもう、今の生活に手一杯で、関われないので、悪しからずご了承ください。
なんてね。
*****
今日は、息子とドライブ...と言っても、毎週末恒例の食料品の買い出しです。彼は車の運転をしないので助手席で、私がハンドルを握ります。その日によってスーパーを決めて出掛けますが、天気も良く、お花見もしたいので少し回り道をしました。
先日、私ひとりでドライブした道とはまた別の、さくら並木を走りました。
「うわ~キレイ~」
と声を上げると、息子も
「〇校の桜もキレイだった」
と母校の想い出ばなしが出ました。
「そうだったね~」
道を間違えて
「母さん、今日この桜の木、
3回目だよ」
あははっ
君と一緒に観たいのだよ
ウィークデーの夕食はメインディッシュを彼が作るので、その献立に合わせた色々をカゴに入れて、カートを押して進みます。
「僕は先に肉の所に行くから、
母さん足りない野菜を持ってきて」
「あっそうね、ネギが足りないね」
スーパーでの買い出しが完了し、急に食べたくなった回転ずしのお持ち帰りを買いに寄ると、注文から15分待ちとのこと。その待ち時間にお菓子屋さんに向かい、来週訪問する叔母への差し入れも購入できて、効率よく買い出しドライブが完了しました。
息子と買い出しドライブなんて、どうやら羨ましいことみたいですけど、彼の様子によっては、私ひとりで行くこともあったり、お互いにムカつくこともあったりしますわね。
つかの間の幸せ...でしょうね。いつかどこかで出逢いがあって、他に大切な人ができるまでの間ね。
例のあの人は
「目の上のたんこぶ」と言ったんですよ、この子の事。
冗談じゃありません。
私の大切な宝物ですよ。
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