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第2章:ジャンケン後出しの法則
「で、今日は何をするんですか?」
沙耶はノートとペンを片手に、トモキチの言葉を待っていた。
これまでの自分のやり方が間違っていたことは認める。
でも、じゃあどうすればいいのかはまだ見えてこない。
トモキチはコーヒーカップを片手に、にやりと笑った。
「まずは後出しジャンケンを覚えなさい。」
「……ジャンケン?」
沙耶は思わず聞き返した。
何のことを言っているのか、全くわからない。
「そう、ジャンケン。商品を作るときにみんながやるのは先出しジャンケンなのよ。自分が出したいものを出して、相手のことなんて後回し。そりゃ、負けるわよね。」
トモキチはテーブルに指をトントンと叩きながら続けた。
「でもね、マーケティングは後出しが勝ちなの。相手が何を欲しがっているのか見極めてから、それにピッタリの手を出す。相手がグーならパーを出す。これが基本。」
沙耶はその言葉にハッとした。
今までの自分は、自分が作りたいもの、自分が良いと思うものだけを考えていた。
でも、それが本当にお客さんの欲しいものだったかどうかなんて、確認もしていなかった。
「でも、それって……どうやってわかるんですか?」
トモキチはニヤリと笑った。
「聞くのよ。 相手に直接聞くの。お客さんの声を聞いて、聞いて、聞きまくる。水戸黄門の印籠も、最後にバシッと出すから効くのよ。最初から見せびらかしても、誰もありがたがらないでしょ?」
沙耶は頷いた。
確かに、自分が作った商品の魅力を一方的に押し付けるだけじゃ、誰も心を動かされない。
「つまり、私がやるべきなのは……」
「そう。まずはお客さんの悩みを知ること。何に困ってるのか、何を求めているのか。それを理解した上で初めて、アンタの商品が意味を持つのよ。」
トモキチの言葉はシンプルだけど、その中に深い真実が詰まっていた。
「でさ、間違っても『売りたいオバケ👻』には取り憑かれないようにね。先に売ることばっか考えてると、どんどん迷走するわよ。」
沙耶は笑って頷いた。
でも、その心の中には少しずつ、自分の中にあった「売りたいオバケ」が小さくなっていくのを感じていた。
第3話へ続く…???
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これは、私のThreadsでの投稿内容を
お玉ちゃんのGPTs(物語工房)に読み取ってもらって書いた物語です。
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