コレクト・ポリティクス・クライシス
この世界は、ゲイだ。
この社会は同性婚を認めてから変わった。
市民権を得たゲイは権利を主張し、自らの集落を作り、町を作り、武装し、国を作った。
ゲイにあらずんばヒトにあらず。そんな言葉までもが飛び交うようになった。
ストレートは迫害された。
今や世界の半数以上の人間がゲイである。
多くの文化がゲイになった。
車は派手なパープルやビビッドなピンクになり、建物の形はぐにゃぐにゃになった。
町中でポップなミュージックが流れる。
軍人の服装はホットパンツになり、女性までもがトップレスになった。
マツコ・デラックスは神として奉られ、世界宗教と化し、ミッツマングローブは今や国連の議長である。
文学だって、そうだ。
ゲイテの「若きウェルテルの悩み♂」は、今や聖書に次ぐベストセラーだ。
私の両親はゲイだ。だから私もゲイだ。ゲイは間違いなく遺伝する。
父親はホットで、母親も同様にホットだ。両方にペニスがついている。
さあ、ここからが戦地だ。武装したホットパンツは、一斉にストレートの集落を攻撃する。
ストレートの家は、燃やされ、破壊された。
捕虜になったストレートはみな頭を刈り上げられ、ホットパンツにされるためにズボンを引き裂かれた。
このゲイによる捕縛活動が、いわゆる「捕ゲイ」である。
淫夢だけが、嫌われている。