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全ての道はローマに通ずるならば頭文字DはイタリアGP

ローマ=イタリアとする軽薄さは置いておいて。

そもそも、群馬の峠道がアッピア街道であることは否定できない。

アッピア街道はローマ軍の進軍の際に用いられる道として整備されてきた歴史がある。
同じように群馬は隣国の栃木や茨城遠征に使われる道の一つである。

今では山姥やジャパニーズ・トウゲ・ボーイズ(略してJTB)によって時にカーチェイスの場として、時に隠れたラブホテルとして使われていることがほとんどである。

もちろんすべての道はローマに通づため、トウゲであろうが首都高であろうが新四号バイパスであろうと、いかなる場所のいかなるカーチェイスでもイタリアGPであることは自明である。

早速始まった。
JTBによるカーチェイスバトルだ。

JTBによるカーチェイスは公安によって黙認されている。これはFIAによる裏金が公安を黙認させるばかりか、彼らのオフィシャルを務めさせられている。

数々のタイトなコーナー。テンポが移り変わる峠道。ギャップにタイヤをとられると、そのまま崖下に真っ逆さまである。車体の弱い日本車ならすぐにぺしゃんこになってしまうだろう。

スキール音がトウゲに鳴り響く。タイヤ音マイスターのボブは「あの音はナンカンだね」という。タイヤ音マイスターは神出鬼没だ。

とうとうバトルが終わったらしい。オフィシャル公安からの通達である。

勝者は対向から激突して生き残った山姥だ。BMWに乗っていたらしい。トウゲの勝者だ。

敗者の車はズタボロである。両車はつるされ、火にあぶられ、ドライバーも同様に火刑に処される。実にローマ的である。

男のロマンとはこういうことなのだろう。

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