複雑な気持ち【残り84日】
4月1日。
何年か前の今日、私も経験したように街には初々しい新社会人がたくさんいた。
私の会社が入ってるビルの1階は、法人向けに貸し出しているスペースがあるのだが、どこかの企業が入社式で使用していたようだった。大きな会社らしく、たくさんのフレッシュな新社会人たちで溢れていた。
新社会人たちがお昼に向かう途中、「お疲れさまです!」と元気よく会社の先輩たちに挨拶をしていた。
そんな4月1日。
私の隣の席の同期が退職した。
たった1ヶ月半の短い付き合いだった。
退職の理由は体調不良とのこと。
最後に声をかけてくれることも、挨拶をしてくれることもなかった。今日予定していた2人の打ち合わせもなくなり、分担していた業務はすべて私の担当になった。
あとから聞いた話だが、本人から退職の申出があって退職日に関しては体調と相談しながら決めましょう、となっていたらしい。ところが、今日の出社時刻になって部長に退職届を提出して、そのまま退職(帰宅)。
部長以外のメンバーは何も聞かされることもなく、今日午前中までにお願いしていた業務もあったのに何も言ってくれなかった...と驚いていた。
部長・リーダー・マネージャーは、欠員が出たので業務調整などで会議室にいることが多かった。
午後になって、今少しいいですか?と私も会議室に呼ばれた。
「◯◯さん、なんか言ってた?」
「体調不良は聞いてたけど何が辛かったのか思い当たる節がなくて...」
「入社後に感じたギャップとか、今辛いと感じてることとか、あれば教えてほしい」
みたいな内容だったと思う。
うーん。
なんというか複雑な気持ちだ。
きっと同期が辞めた理由は体調不良じゃないと思う。この会社で働きたくなかっただけ。
自分に振られた役割を報告もなしにほったらかして去れる図太さにはさすがの私も驚いたけど、まぁ彼女の辞めたかった理由はなんとなくわかる。多分感じた違和感とか私と一緒なんだと思う。
そして、やはり「ココが変だよこの会社」の部分に全く気付いてない様子の元々いた社員たち。
初めは驚いたが、数分経ってそりゃそうだよな...と納得。気付いてたらこういう環境になってないし、私の入社前も1年続く社員がいない、みたいなことは起こらない。
でも、先輩にあたる社員に面と向かって「あなたたちとコミュニケーションが取れないので仕事が思うように進められず悩んでいます」とは言えなかった。
でもここはしっかり言語化しないといけないなと思った。会社の人に伝えるか伝えないかは別問題だが、自分の中で整理しておく必要はある。
そして、最後に「辛かったらすぐに言ってね」「本当辞めてもらいたくないから」と言われた。
こんな日記を書いてカウントダウンしてるのに。業務量は急激に増えていくし、プレッシャーはかけられるしで、どんどん退職が言いづらい状況になってしまっている。非常にまずい。
とてもとても色々な感情になった日。
つかれたな。