Rollei 35 Tは手間のかかる子なのです。
かわいいカメラなのですが、その見た目とは裏腹にめんどくさい子でもあります。
しかし、使い方をマスターしたら、きっとカメラLIFEは楽しくなる!
そんなカメラです。
Rollei 35 T
これでも、1970年代の高級コンパクトカメラなんです。
嫁さんの実家で長い間使われていなかったのですが、シャッター、絞り、露出計は生きていました。
ファインダーに少し曇りがあるくらい。
さすが機械式カメラだね。
他にもいくつかカメラがあったんだけど全部ダメで、これだけ生きてた。
カメラケースに入れてるとカビが生えてダメになる印象ですが、Rollei 35の革ケースは通気性があるのかカビもありませんでした。
Rollei 35 Tは、Rollei 35 Sが出たため、製品として棲み分けするために後ろに「T」がついたとか。
TessarのT、SonnarのSな訳。
Rollei 35 Sは、映画「ラストレター」で福山雅治さんが使用しているシーンがありますね。
写真家でもあり、インスタにも出てきているので私物なのかな。
カメラを使ってみると、手続きが多いカメラと感じる。
手間のかかる子だね。
これは、悪い意味では無い。
【写真を撮るまでの手順】
レンズを引き出す
レンズを左にひねる
チャージ(フイルムを巻く)
これで撮影モード。
【レンズをしまう時の手順】
チャージする(フイルムを巻く)
上部ボタンを押しながらレンズを右にひねる
レンズを格納する
チャージを忘れがちです。
古いカメラなので操作は丁寧にやさしくが基本です。
ちなみに撮影は全てマニュアル。
かわいいカメラなんだけど撮影には多少の知識が必要だね。
意外と優しく無いカメラです。
さすがドイツの工業デザインと思うのは、露出計を上から見ると、シャッタースピードと、絞りのダイアルが見える。
それらを使って露出計内のオレンジ色の針を動かして、露出計の白い針に合わせていく訳。
デザインと使いやすさが理にかなっていますね。
ただし、距離計はついてないので、パンフォーカスが基本でしょうね。
あと、巻き上げレバーが左側なのもびっくりした。
わたしは左利きなので難なくと言うかめちゃくちゃ使い易いと感じた。
巻き上げレバーの感触も凄くよい。
「クィッ、コキッ!」て感じなのです。
これは病みつきになるね。
カメラのケースは弱くて直ぐ凹むのと、レンズ周りからライトリークを起こしやすい。
実際に私のも撮るとライトリークがあって、写真中央に光の影が出てた。
私は、宮越写真機店に修理してもらいました。
Stephen Shoreの写真集にKodakフイルムとRollei 35で撮った「American Surfaces」というのがあるけど、そんなことをやってみたいね。
カメラLIFEが楽しくなる!