見出し画像

勝ち負けではない価値観/仏教、写真

先日パリオリンピックが開催されていましたが

皆さんはご覧になりましたか?

私は毎日テレビの前で興奮と感動をしていました。



スポーツは勝ち負けの世界ですが

勝ったほうが凄くて負けたほうが劣っている

そんな風に私達は思いがちです。


ですがそれはいち人間が勝手に良し悪しを

決めているに過ぎません。


岡本太郎さんは

当時 野球の日本シリーズでどちらが勝つか

聞かれた所

「勝ったほうがが勝つに決まっている

   こちらが負けて勝たせてやったんだから

  負けたら負けてやったんだと思ったら良い。」

   といっています。



これは勝つから良いとか

負けたから駄目なのではなく

お互いに自分の情熱や賭ける思いなどを

野球というものにぶつけて正々堂々やる事が

美しいのであって能力の有る無しで

勝ち負けで良し悪しを決めている事自体

愚かなんだよ

と言っていると思います。



相撲の世界では勝ったからといって

拳を突き上げたりジャンプして喜んだりする事はありません。

何故ならば相手がいたからこそ相撲ができ

そして相手の心を尊んでいるからです。

負けた人の想いを汲んであげる、それが

相撲の素晴らしい一面ではないかと思うのです。


野球選手の中にはヒーローインタビューで

『さいこ〜で〜すっ!』

と拳を突き上げ 相手チームやファンに

挑発するかのような

幼稚な態度の選手も最近いますが

無礼極まりない態度であります。


人は縁がなければ生きていくことは出来ません

野球も相手チームがいたからこそ

成立するものです。

相手を尊び 負けた相手の気持ちを図り 寄り添い 

相手の為に喜びを慎む事も

人様の為でありスポーツをする

本質でもあると思います。


スポーツは結果が全てと良く言いますが

そういった偏った考え方が結局 

誰かと争いを生み 自分さえ良ければ良いという

利己心の塊になり調和を壊すのです。

それが苦を作り上げる元になってしまいます。


お互いに気をつけていかなければ

ならないのであります。

最後に



先日のパリオリンピックで活躍された

バトミントンの山口茜さんは

試合後にこんな事を言っています。

なにより沢山の人の声援が聞こえ

幸せな時間でした。

オリンピック三大会通じて

結果が全てじゃなくて

それ以外のことを沢山感じられた。

日頃からたくさんの方に支えてもらえて

感謝してますし、色んな人に支えられたおかげ

で東京五輪の時には思い切ってできないことが

今日は思い切ってプレイできた。感謝してます


負けたからこそ勝ち負けではない大切な事に

気づけたのではないかと思うのです。


蓮の花は汚い泥の中で美しく咲き誇ります

この娑婆という汚い世界で

心が汚いものに塗れることなく蓮のように

生きていく

これこそ法華経の精神であります。


この世界は勝ちや負け、良い悪い、高い安い

という価値観で出来ているわけではありません。

それを山口茜さんはバトミントンを通して悟り

私達に大切な事を教えてくれたように思います。














































































































































































この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?