「MARS」
目を覚ました。ゆっくりと体を起こすと火星にいた。
そうだ。僕は惑星旅行で火星に来ていたのだ。窓の外には見た事ないまっさらな大地が広がっている。
ここに来た理由は旅行だ。近所のデパートの抽選で当たったのだ。抽選で惑星旅行。いい時代になったものだ。
ガイドに導かれるまま、火星を探索していく。移住計画が進んでいるのか、あらゆるところが開拓され始めている。
これからここにも多くの人たちがやってくる事だろう。僕がいなくなって何百年もあとの事かもしれない。
でも出来れば今、生きているうちにみたいものだ。
五日後、抽選が当たり、木星旅行に行くことになった。