ポルトガル+スペイン旅行記_②スペイン編
2024/10/12 ~ 18 (+19) でポルトガルとスペイン+ロンドンに旅行したのでその旅行記(後編のスペイン分)。
10/15 Lisbon to Madrid
前日の10/15にLisbonからMadridへ飛行機で移動。リスボン空港は小さい空港の割に旅客が多く手荷物検査に30分位要する。早めに到着していてよかったが飛行機の出発が16:45から17:20に遅延。
時間があったのでリスボン空港内をウロウロ、リスボン市内と打って変わり水も食べ物も高い。
飛行機に搭乗し出発するも空港混雑でMadrid到着は結局1時間遅れ。リスボンとマドリードは600kmくらいの距離であるため飛行時間は1時間程度だが時差が1時間あるため到着は20時過ぎとなった。
空港からホテルに地下鉄で移動、ホテル近くのスーパーで買い出しして本日は終了。
10/16 Segovia
本日はSegovia観光。ホテルから地下鉄で移動し、Chamartin 駅からAvantに乗る。
スペインの高速鉄道を乗る際の恒例行事である手荷物検査を済ましてしばらく待つ。自分が乗る予定の列車を確認すると同じ時刻の列車が存在するが列番が一致しない。
じぶんが持っているチケットは8:50発のAvant 34899だが発車標にはAlvia 04899しか存在しない。少し焦ったが、右のObservationsにAlvia 04889はAvant 34899も含むと書いてあり、一安心。わかりにくい仕組みである。
ちなみにSegoviaまで100kmの距離だが往復で4,609円とそこそこ安かった。
MadridからSegoviaまで約25分、ほとんどトンネル区間で特に見どころもなくすぐに到着する。
Segoviaの高速鉄道の駅はGuiomarという駅でかなり町の外れに位置するため市街地にはバスで移動。
バス(11番または12番)で20分位かけて移動し、有名な水道橋の下で降車。
水道橋を一通り回り、旧市街に入る前にIglesia de San Millánという教会に寄る。
人も少なく、ちょうど鐘が鳴っておりいい雰囲気であった。
ここの教会を後にして、旧市街へ向かう。水道橋の横に門があるのでそこから入る。
しばらく歩いてIglesia de San Martínという教会まで歩く。
教会内で少し休憩。
マヨール広場を経由してセゴビア大聖堂に向かう。途中の道に多くの店が立ち並んでいたのでいくつか購入。
スペインに来たのだからチュロスを食べたいと思い、マヨール広場の周りで探したが見つからず断念。広場で少し休憩したのち、セゴビア大聖堂に向かう。
ゴシック様式で内部は非常に広く天井も高い。中央部にパイプオルガンや祭壇がある。回廊があり、回廊からつながる地下通路に宗教画の展示がされている。塔もあり、登れるような感じであったが、訪問した際はクローズであった。
内部の構造や解説は下記のページに詳しく記されている。
一通りセゴビア大聖堂を散策し、良い時間になってきたので昼食をとることに。大聖堂のすぐ近く"Restaurante Pandora"というお店で昼食。
量も質も非常に満足でコスパが良いと感じた。オススメの一品。
この後の予定は15:00からアルカサルの入場予約をしているがこの時点で13:00過ぎだったので少し余裕があるため、Segoviaの街を散策しながらアルカサルに向かうことに。
Iglesia de San Estebanという教会は中は入れなかったので外観だけ確認。
かなり散策したがアルカサルに向かうことに。
Segoviaの旧市街は台地の上に築かれており、アルカサルはその先端部にあたり、アルカサルからはかなり展望が開けている。
またアルカサルは修学旅行生らしき学生も多く来ていたがそこまで混雑はしていない。
植生が日本と大きく違うのを一面に広がる荒野で感じられるので非常に印象的であった。これこそがスペインであると感じられる景色。
旧市街は城壁に囲まれていることを改めて確認できる。
今回は行かなかったが、Iglesia de la Vera Cruzやサンタ・マリア・デル・パラル - モンヘス・ヘロニモス OSH修道院も見え、行ってみるか少し考えた(丘から降りないといけないので体力的に断念)
そして、アルカサル。
予約時間の30分前まで適当に時間を潰し、アルカサルに入場する。
入場するとすぐ中庭に出る。ここから宮殿の中に入る。
王座の間がアルカサルのハイライトかと思ったらそんなことはなかった。
ガレーの間で終わりかと思ったらまだまだ素晴らしい部屋が続く。
次こそがアルカサルのハイライト。
一通り宮殿らしいところを回ると武器庫があった。
武器庫からアルカサルの先端部分に出ることができた。
丘の上に位置するアルカサルの先端で崖の縁部分となる。
16:00から予約していたファン2世の塔(Torre de Juan Ⅱ)を登る。この塔はアルカサルとは別に追加予約が必要で全156段の階段で足腰の悪い人は難しい、と注意に同意した上でチケットを取得する。
予約のチケットを係員が確認し、一通り揃ったら塔の階段の鍵を開けてもらい入場するスタイル。階段はらせん階段となっており、そこまで高くないのでギリギリ一息で登れるくらいの段数であった。
登ると塔というよりも屋上に上がる感じで360度の展望が楽しめる。
360度の展望を楽しめ、階段もそこまでキツくないのでオススメである。
塔から降りる途中にアルカサルの入場口側に展望スペースがあり、こちらからも展望を楽しめる。
塔から降りて売店でお土産にSegoviaの本を買い、アルカサルを後にする。
Segoviaで行こうと思っていたスポットは全部周れ、帰りの鉄道の時間まで余裕があるのでゆっくり街歩きしながら帰る。
バス停まで戻ってきたため、少し早いがGuiomar駅に向かうことに。
列車の時間まで1時間あるので駅周辺を少し散策する。
駅構内で待っていると手荷物検査の列が並びだしたので30分位までに入場することに。
先行列車の到着が遅れたため乗車列車も少し遅れたがMadrid到着はほぼ定時。
ちなみにAVEはPunctualy Commitmentが定められているため、遅れた場合は遅延に応じて返金される。
Madridに到着し、ホテルの近くで夕食をとることに。スペインに来たということもあって美味しいパエリアを食べたい!と思いGoogle Mapで探すとちょうど良さそうな店を見つけたので行ってみる。
結構な人気店らしく予約で埋まっていたが運よく入れた。我々がスペイン語が話せないことを察してくれて英語が話せる親切な店員さんがついてくれた。パエリアミクスタとして(Arroz Mixto)を注文すると出てくるまで時間がかかるとのことで生ハムと白ワインも合わせて注文。
そして満を持してパエリア登場。
パエリア用の台(ほぼイス)に乗せられたパエリアを店員さんがかき混ぜてくれる。そこから自分の好きなようにさらによそっていく。
食べてみるととても魚介の旨味が凝縮されていてとても美味しい!日本で食べるパエリアとは全く別物。
大変に美味しいのに量がとても多いので満足。生ハムと特大パエリアとグラスワイン4杯飲んで70€位でコスパも良い!このクオリティ&量を日本で食べたらとてもこの値段では収まらない。
美味しいパエリアに満足してホテルに戻り本日は終了。
10/17 Avila +Madrid
本日はMadrid近郊のAvilaに行く。天気予報によるとAvilaの気温は8℃。とても寒いらしいがちゃんとした防寒着は持ってきていないので少し不安。
MadridのPrincipe Pio駅からAvilaに向かう列車に乗る。
Avila行きのチケットにはQRコードがついており、係員のいる改札でチケットの確認を行う。
チケットには列車番号の記載があるが行先が書いていないため、どの列車に乗るのかわからなかったので係員に聞いて確認してから乗る。
日本でいう在来線特急で座席指定タイプであった。Madrid出発時は雨が降っていたが、Avilaに進むにつれて雨は上がり雲の切れ間から青空が出てきていた。
MadridからAvilaまで1時間30分かけて到着。Madridに比べてかなり寒い。駅から旧市街まで体を温める意味でも歩いて行くことに。
約15分位かけて旧市街の城壁に到着。
旧市街に到着したのでまずは城壁に登ってみることに。上記の門から少し北に行った所の門の横に入場券売り場があるので、そこでチケットを買い入場する。
入場すると城壁の上を歩くことができる。
城壁を登るととにかく寒い。10℃に届かないくらいの気温に加えて風が強いため、薄い防寒着を貫通してくる。
寒さと格闘しながら城壁の終点まで来た。
城壁から降りてAvilaの街を一望できる展望台まで行ってみる。
城壁の出口から10分位歩いて展望台に到着。Avilaのハイライト。街を一望できる。
個人的に城壁都市に憧れがあるのでとても良い風景と感じる。
景色は良いが寒いので街に戻ることに。
この時点で12時を過ぎていたがスペインあるあるだがまだレストランが開いていない。なのでもう少し散策することに。
カテドラルの中に入ってみることに。
ロマネスク様式とゴシック様式の教会で城壁と近接している。欧州の教会によくある教会を中心とした街並みという感じがなく、教会の前の広場もほとんどない。
内部はゴシックっぽくもあるしロマネスクっぽくもある。
一通り見たのでカテドラルを後にする。
カテドラルの次は先ほど城壁の上から見えていたサン・ビサンテ聖堂に行ってみる。
寒さが厳しく早くLunchを食べようということで中には入らず移動する。
LunchにはAvila名物のステーキが食べたいと思いランチセットのようなものを打ち出していた店に入る。
店員さんは全く英語が通じず仕方ないので身振り手振りでコミュニケーションする。
写真を見ただけで量が多そうと思ったので49€のセットを注文。
セットの詳細を後程調べてみると、
左上:Racion de Revolconas ⇒ マッシュポテト+ベーコンみたいな感じ
右上:Chuleton de Avila (900gr)⇒ アビラステーキ
下:Ensalada de Avila, queso, membrillo y cherrys ⇒ チーズ+マルメロ、ミニトマトサラダ
※マルメロはマルメロ果実で作ったペーストを固めたものらしく、酸っぱく熟成して味噌みたいな風味がした
マッシュポテト⇒サラダ⇒ステーキの順で出てきたので2人で900グラムのステーキは日本人には多すぎた。
しかし、肉は赤身肉で塩加減も良く非常に美味しかった。サラダのマルメロは何とも言えない味で個人的には苦手だった。
全体的にステーキは満足度高く、いつものようにこの量と質を日本で食べるとなると49€相当では食べれないと思うのでコスパが高いと感じた。
Lunchを終えて晴れてきたので城壁周りを少し散歩する。
散歩したのち、駅に戻りMadrid行きの列車に乗る。
今回乗車したのは特急列車ではなく、快速列車で地元の学生が多く乗車していた。
天気も回復したので車窓を見ていると長閑で、世界の車窓の気分。とても充実した気分となる。
しばらく走っていると車掌が巡回に来てスペイン語で何か話しているので聞いてみるとMadrid Charmartin行きだったが、途中のEl Escorialで打ち切りとなり、乗換の列車が待っているとのこと。
El Escorialに到着する前に大きな宮殿が見えてきており、何かと思い調べてみるとエル・エスコリアル修道院であるとのこと。リサーチ不足だったが、ここも行ってみたいと思った。
列車を乗り換えて約1時間でChermartinに到着。ここから地下鉄でSolに向かい”El Corte Inglés Preciados”というデパートに向かう。
デパートを7階まで見て回り、最後に地下のスーパーを探索+お土産探し。
外国のスーパーはその国の文化が知れるので見るだけでとても楽しい。
お土産として缶詰やパエリアの素などを購入。
スーパーには総菜コーナーもあったので、パエリアを購入。
明日の帰国便が朝早いのでホテルで夕食とすることに。
総菜はこのスーパーで買い、あとはホテルの近くのスーパーで調達することに。
ホテルの近くに有名な闘牛場があったので散策する。
スーパーで食べ物を調達。スペインのスーパーでトライしたかった生搾りオレンジジュースに挑戦。
右のボトルにオレンジジュースを入れて蓋を締めるだけで非常に簡単。ボトルにはバーコードが張ってあり、サイズによって値段が変わるシステム。
思ったより色が薄かったが、適度な甘みがあり美味しかった。
明日の朝食も買い、ホテルに戻り夕食。帰国便が早いので早く就寝。
まとめ
ポルトガルとスペインともに充実した旅行ができたが特に感じたことは物価が思ったほど高くなかったことである。為替の影響があるものの(2024/10/18時点 1€=162.67円)、スーパーの生鮮食品は日本のスーパーよりコスパよく感じた。レストランでも一品単体で見ると日本より高いが量と質で比べると日本より安いのでは?と思うことが多々あった。
ポルトガル・スペインはユーロ圏の中でも物価が安い国とされるので円安情勢でもそこまで割高感なく旅行できた。
また、Lisbonは観光客が多かったが、SegoviaやAvilaは人が少なく非常に快適に観光することができた。当初はバルセロナも候補であったがオーバーツーリズムが問題となっているニュースを見て避けたのは正解であったように思える。
オーバーツーリズムが問題となっている昨今は人気の観光地を避けるのが楽しく旅行するために不可欠であると思った。
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