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学習発表会を2倍楽しむコツ!お子さんの成長をもっと感じる観覧の仕方とは?

はじめに:

私は、公立学校で教師をしています。現在、子供たちは学習発表会に向けて、日々一生懸命に練習を重ねています。それぞれのクラスやグループでアイディアを出し合い、少しずつ進歩しながら、観客に楽しんでもらえる発表を目指しているところです。特に、一人ひとりが主役になれるよう工夫を凝らしている姿を見ると、私自身も嬉しく、誇りに感じます。

発表の時間は、10分から20分程度の短いものです。しかし、その短い時間に、子供たちの努力や成長が詰まっているのです。ただ発表を見るだけではもったいないと感じることが多いです。せっかくの機会なので、何かを感じ取りながら観覧していただけたらと思います。

では、何を感じながら見るのがよいのでしょうか?この記事では、そのヒントを保護者の皆さんにお届けできればと思います。子供たちが一生懸命準備した姿を思い浮かべながら、ぜひ新たな視点で学習発表会を楽しんでみてください。


1. 子供たちの「成長」を見つける

学習発表会では、どうしても「完成形」としてのパフォーマンスに目が行きがちです。しかし、その背後には子供たちの努力と成長の過程があります。何週間もかけて練習し、クラスのみんなで一つの目標に向かって取り組んできたその姿は、発表会の舞台裏に隠れています。

例えば、セリフが少し詰まってしまったり、動きが揃わなかったりする瞬間。そんなとき、**「よく頑張ったね」「その努力がちゃんと見えていたよ」**という声掛けができると、子供にとっても大きな励みになります。「失敗」ではなく、そこに向かうまでの努力を褒めることが、発表会を観覧する側に求められる新しい視点です。

具体的な例:

  • 「〇〇くん(娘)は、いつも恥ずかしがり屋だけど、今日は堂々とセリフを言えていたね!」

  • 「歌の最後、みんなが揃っていて一体感があったね。すごく感動したよ!」

子供は大人が思っている以上に、自分の頑張りを認めてもらいたいもの。発表会後にこうした具体的なフィードバックを与えると、子供たちは自信を持ち、さらなる成長へと繋がります。


2. 舞台裏の努力を感じる

学習発表会までの数週間、子供たちはどんな過程を経てここまできたのかを想像することで、発表を見る目が変わります。学校の授業の合間を縫って、放課後や朝の時間を使って、何度も練習を繰り返し、時にはうまくいかないこともあったはずです。保護者として、その努力の過程を頭に入れて観覧すると、「成功か失敗か」ではなく、努力そのものを評価することができます。

例えば、クラス全体で歌を歌ったり、劇を演じたりするシーンでは、一人ひとりの表現力や、協力している姿に目を向けると良いでしょう。子供たちは、先生や友達と一緒に問題を解決し、協力して一つの作品を作り上げることで、チームワーク表現する楽しさを学んでいるのです。

具体的な例:

  • 「〇〇ちゃん、みんなと一緒に歌うところ、一生懸命歌ってたね。声がみんなに届いてたよ!」

  • 「演技の時、友達と目を合わせて動いていて、すごく協力しているのが伝わってきたよ。」

発表を「一回きりのショー」として捉えるのではなく、その背景にある日々の努力を感じることが、学習発表会をより感動的に観覧するコツです。


3. 観覧者としての心構え

観覧者の立場として、ただ子供たちを観るだけではなく、彼らの頑張りを受け取ろうとする姿勢を持つことが大切です。学習発表会は、単に「結果」を見る場ではなく、子供たちが一生懸命に何かに取り組むプロセスを見守る場です。

観覧する際のポイント:

  • フィードバックを念頭に置いて観る:後でお子さんにどう話すかを意識しながら観覧すると、具体的な感想が伝えやすくなります。何が印象的だったかを心の中でメモしておくと良いでしょう。

  • 発表全体の雰囲気を見る:個々のパフォーマンスだけでなく、クラス全体の協力や、全体の流れに注目して観覧することも大切です。


4. 観覧後の会話を充実させる

発表会を見終わった後、家に帰ってから子供たちとどんな会話をすればよいか悩むこともあります。そこで、いくつかのヒントを紹介します。

具体的な褒め方

発表後、子供はやはり「どうだった?」と聞きたくなるものです。このとき、ただ「良かったよ」と言うだけではなく、具体的なフィードバックを心がけましょう。

  • 「演技中のあの部分、〇〇ちゃんの声が一番大きく聞こえてきたよ!」

  • 「友達と一緒に〇〇をしているところ、すごく息が合っていてよかったね!」

こうした具体的な褒め方をすることで、子供は自分の努力がしっかりと評価されたことを感じ取ることができます。

感情に寄り添う対話

発表会が終わった後、子供たちは様々な感情を抱えています。緊張や達成感、時には悔しさを感じることもあるでしょう。そこで、まずは子供がどう感じたかを聞くことから始めてみましょう。

  • 「今日は緊張した?」

  • 「どの場面が一番楽しかった?」

このような質問を投げかけることで、子供が自分の感情を振り返り、それを共有する機会を持たせることができます。親子の会話が、発表会の後にも続くように意識することが大切です。


結論:学習発表会を観覧者として2倍楽しむ方法

学習発表会は、ただのパフォーマンスではなく、子供たちの成長を見守り、彼らの努力を感じ取る貴重な機会です。観覧者として、そのプロセスに焦点を当て、彼らの成長を喜び、帰宅後にその感動を共有することで、発表会をより深く楽しむことができます。観覧後は、具体的なフィードバック感情に寄り添う会話を心がけて、子供たちが自信を持ち、さらなる成長を感じられるようサポートしてあげましょう。

◇🔶◇🔶この記事を書いた人◇🔶◇🔶

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