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年末の大掃除に向けて:妻と一緒に片付けに挑んだ話

年末が近づくと毎年「今年こそ家をすっきりさせたい!」という思いに駆られる私ですが、いざ片付けとなると、妻とはよく意見がぶつかります。日々忙しい妻に、夫として「断捨離の手助けを」と提案してみたものの、いつも納得してもらえるとは限りません。今回は、そんな日常の片付けエピソードを、ちょっとユーモアを交えながら5つのストーリーとしてご紹介します。きっと共感していただけるはずです。

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1. 思い出が詰まった洋服たち:「まだ着れるんじゃない?」の魔法

クローゼットの奥にしまわれた洋服の山を前に、「もうこの服も着ないだろうから、捨てようか?」と提案した私。妻も最初は「そうだね」と頷くものの、実際に一着手に取ると「ああ、これは○○で着た服だった…」と思い出話が始まります。妻の頭の中では、その一枚一枚に込められた思い出がよみがえっている様子。

結局、「思い出の服は捨てるのは難しいね」と、何着かはしっかり“保存枠”に。ふと、「やっぱり大事な思い出の一部だし、残しておこう」と話す妻に、こちらもつい「その服を着た日のこと覚えてるよ」と答えてしまいます。服の整理どころか、思い出に浸る時間が増えただけだったのですが、何とも温かいひと時でした。


2. 積まれた本の山:未来の自分への「積ん読投資」

妻の本棚にはいつの間にか「積ん読」と化した本が次々と積み上げられています。「ねえ、この本、いつか読むの?」と聞いても、「いつかは読みたいんだよね」と、未来の自分にしっかり投資している様子。タイトルだけ見ても興味深い本が並んでいて、私も「読んでみたら面白そうだな」と思うのですが…。

妻曰く、「今は時間がないけど、落ち着いたらきっと役立つ時がくるはず」と。確かに、それも一理あるかもしれません。まるで未来の自分に向けて“知識の貯金”をしているようで、何だか頼もしく思えてきました。「積ん読は人生の一部だしね!」と笑顔で言う妻の横顔を見て、私もいつか読めると信じてそっとそのままにしておきました。


3. キッチン家電の断捨離:「またみんなで作る日があるかも」

続いてキッチン周りの片付けに挑む私たち。妻は料理が得意で、あれこれ家電を持っています。そこで「これも断捨離できない?」と試しに提案したところ、妻は少し考え込んで「でも、またみんなで○○作る日が来るかもしれないじゃない?」と。

「確かにそれもいいね」と、こちらもつい納得してしまいました。大きなホットプレートや使っていないフードプロセッサーも、過去に家族で使った時の楽しさを思い出させます。「じゃあ、年末は久々に○○でも作ってみるか!」と盛り上がり、結局どれも断捨離せず、キッチン家電たちはそのまま元の位置に。妻の“またみんなで”の言葉に、何だか心もあたたかくなりました。


4. 家族の絆が詰まった小物:「やっぱり家族の思い出は大事」

今度はリビングの整理。棚の上には、家族で出かけた旅行先のお土産や、子どもたちが作った作品がずらりと並んでいます。「この辺も少し整理したら?」と提案すると、妻は「でも、これは家族の思い出が詰まってるし」と一言。

子どもたちが幼かった頃の作品や、何気なく飾ってあるインテリア小物も、妻にとっては家族の大切な思い出の象徴。片付けというより、そこにある意味を考えると、確かに簡単には片付けられない気がしてきました。結果、またいつもの場所にそっと戻しながら、「こういうのも大事だよね」としみじみと納得です。


5. 趣味道具の片付け:「あれもお互い様だよね」

最後に、趣味に使う道具の断捨離に挑むことに。妻は趣味に対しても情熱的で、「これはいつかやるかも」と残している道具がいくつかあります。登山道具やDIYキットもその一部。「これも片付けられる?」と聞くと、「うーん、いつか時間ができたらやりたいし…」と渋り顔。

そんな妻の言葉に「確かに、そういう気持ちわかるな」と。自分にも何かと“いつかやりたい”道具がたくさんあるのを思い出し、「お互い様だよね」と笑い合う結果に。結局どちらも捨てずに保留で、「また次の機会に」と次の断捨離に持ち越しです。


こうして5つのエピソードを振り返ると、私の片付けの提案に対する妻のリアクションには、いつも温かみや家族への愛が詰まっています。片付けは決して簡単なことではないけれど、それぞれの物に思い出や未来への期待が込められていると気づくと、無理に捨てる必要もないのかもしれません。

年末に向けた片付けは、もちろん家をすっきりさせるためのものであると同時に、家族みんなで過ごしてきた時間を思い返すひと時でもあります。「すっきりした家」だけが理想ではなく、「思い出を大切にする家」も素敵だと感じる年の瀬にできればいいなと感じます。

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