【裁判傍聴】お金がなかった。働きたくなかった/窃盗/54歳男性
23/7/26 10:00開廷
令和5年(ろ)第35号等窃盗 冒頭手続
被害
23/6/13 窓の隙間から物干し竿をさし入れショルダーバッグ(15,000円入った財布、マイナカード、キーケース、クレジットカード)を窃取。
23/6/15 時計店にてショーケースから出した時計2点を盗って逃げる。
友人が管理人をしているマンションに行く。窓は施錠されていなく、プリンターの上にショルダーバッグがあるのを確認。友人が仕事をしている間に窓の隙間から物干し竿をさしいれ、バッグを盗る。被害者がバッグがないことに気づき監視カメラを確認すると被告人がバッグを盗って逃げるのが映っていた。カード会社に連絡すると、すでにヨドバシカメラで限度額いっぱいまで使われていた。マイナカード、キャッシュカードは後日、拾得物として戻る。
時計店に行き、「父親にプレゼントするので一番高価なものを2つ用意してほしい」と言う。クレジットカードを出したので端末を用意する間に走って逃げた。質屋で換金しようとしたところ通報される。
被告人
持ち家のマンションに住んでいる。
高卒で営業の仕事をしていたが、昨年仕事をやめて貯金を崩していた。お金がなくなると知人に「結婚したからお祝いをくれ」と噓をついてお金を集めていた。毎日すすきのに行き、ソープ、ニュークラで10万円ほど使っていた。働いて稼げればよかったが、慣れない仕事はしたくなかった。働きたくなかった。
友人のマンションに行き、泊めてほしいという話をしたら断わられた。トイレを借りて帰るときに金網の近くに物干し竿を見つけ、盗れると思った。
買い物ができない無記名のクレジットカードを持っていて、これならばれないと思った。M時計店を選んだ理由はショーケースが邪魔ですぐに追いかけられないのと、店主が高齢だったため逃げ切れると思ったから。
裁判長
この事件は追追起訴の予定がある。次回は8/21日。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?