私の詩の作り方 その2
趣味で、我流で、詩を今まで書いてきました。
詩はとても自由度が高いので、誰でも、いつでも始められるものだと思います。
そして、詩作は何より楽しいですよ!
今回は前回に引き続き、私の詩の作り方を紹介します。
※本当に我流でやっています(笑)。専門的な知識・技術は全く無いですし、文も下手くそなので、あらかじめご了承頂ければと思います。
前回の記事で、私が意識していることを3つ紹介しました。
それは
① 2つ以上の「モノ」を合わせる
② 見方を少し変えてみる
③ 自分の素直な思いを吐露する
です。詳しくは以下の記事をご覧ください↓↓↓
今回の記事では、4つめ、ということになります。
私が詩作で意識していること、その4つめは
④各連の一行目のフレーズを統一する
です。
『人目』という詩を例に見てみましょう。
この詩は三連で出来ていますが、
各連の一行目は「人目を気にした遠い日」というフレーズで統一しています。
(第一、二連は「~遠い日の」、第三連は「~遠い日を」という
わずかな違いはありますが・・・)
同じフレーズを用いることのメリットは、まず詩が書きやすくなります。
特に、各連の一行目に持ってくれば、詩(連)の書き出しを決めることが出来ますし、二行目以降はフレーズに続けて書いていけば良くなるからです。
次に、連の入れ替えが可能となります。
各連の一行目のフレーズがもう決まっている、ということは、
各連で内容を完結させる必要があります。
(完結しないと、次の連にも続けて書くことになりますが、
次の連の一行目のフレーズはもう決まっているので、難しくなります)。
従って、例えば『人目』のような三連の詩の場合、
一連につき、一つの内容となり、
全部で三つの内容(=三連)を持った詩、となります。
それぞれの連の内容は完結し、独立しているので、
例えば第一連と第二連と入れ替えたりして、
自分好みに組み立てることができます。
三連の詩の場合は、全部で6通りの組み合わせが可能となり、
とても自由度が高まります。
私は、自分が一番伝えたい内容(連)を最後の連に持ってくることが多いです。
勿論、最初の連に持って来ることも可能です。
それは後は好み、ですかね。
以上を踏まえて、更にもう二つ例を見てみましょう。
『バネの寿命』では「バネの寿命」、
『亡国』では「もうすぐ命日、だそうです。」で
各連の一行目を統一しています。
そして私が一番伝えたい内容、言わば詩のテーマ、題名につながる連は
最後に持ってきています。
逆に言えば、それ以外の連はマジメに書いても、テキトーに書いても
どちらでもいいと思います(笑)。
『人目』と『亡国』は、どの連も割とマジメに書きましたが、
『バネの寿命』の第一連は、何だかよく分かりません(笑)。
第二連も韻を踏んだり、いきなりゲームしたりしています(笑)。
でも第三連は、マジメに書いています。
詩の流れ、抑揚?みたいなものを意識するとすれば、
「テキトー → テキトー → マジメ」という流れは
読んでて飽きないというか、面白いかなと思います。
勿論、「マジメ → マジメ → マジメ」でも十分良いと思います。
『人目』と『亡国』は、この流れです。
マジメな連は、一個は入れるといいかもしれないですね。
最後に、この詩作方法のデメリットを紹介するとすれば、
まず、連の数が限定されてくることがあるかなと思います。
同じフレーズを何度も使うので、あまりに長い詩だとくどくなり、飽きてしまいます。
私の感覚では、全部で二~四連が最適かな、と思っています。
つまり同じフレーズの使用は、二~四回までが良いかなと思います。
五連以上の長い詩を書きたければ、この方法は不向きかもしれません。
また、各連のつながりが無くなってしまう恐れがあることも挙げられます。
各連の内容が完結、独立してしまいがちなので、
詩を読んでて内容がブツブツと切れがちになり、リズムが悪くなる恐れもあります。
第一連から最終連まで一つのきれいな流れでつなげたい場合は、この方法はやはり不向きかもしれません。
長くなりましたが、以上で終わります。
この「フレーズを統一させる」というやり方は長短ありますが、
個人的にすごく好みで、なおかつとても詩が書きやすくなるんですね。
一つの型として、私自身これからも使い続けていきますし、
まだ詩を書いたことがない方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!
ここまでご覧頂き、ありがとうございました!