御相伴衆~Escorts 第一章 第九十四話特別編「隣国の王女~白百合を摘みに⑥」
⚔🎀 ※「太文字」は異国の言葉で話しています。
東屋は、本当に大切な時のものであって・・・でも、まあ、ここを乗り切る為には、致し方ないだろうな・・・。桐藤は、紫杏姫の手を引き、そこまで、やってきた。
「わあ、綺麗、素国の王宮の御庭は、もっと大きいのだけれど、可愛くて素敵ですね」
「そうですか。気に入って頂ければ、嬉しいです」
「座っても、よろしいの?」
「はい、どうぞ」
桐藤は、ちょっと、考えた。何故、この時期に、皇宮に来られたのかを、この際、ぶっちゃけて、聞いてみてはどうか、とも思っていた。
「紫杏姫様、ランサムの王太子とは、何度もお会いになられたのですか?」
「んー、何回か、・・・お見かけして、一度、お声がけして頂いたの、うふふ」
なんだ、やはり、その程度か。
「そうでしたか。お元気でしたか?王太子は?」
「ご面識があるの?桐藤も」
「ええ、遊びに来て頂いて、お会いしておりますから」
「へえ・・・いいなあ。そうなのね」
なんとなく、態度が軟化したな。その、変な意味ではなくて、素直な年相応の、三の姫みたいな感じだが・・・
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