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serendipity126
無題
鈍い真昼の陽の下を歩く
音もなく揺れ動いた残像たちは
冬毛のスズメかな
静まり返った塀の手前で
憂う私を反射する雲の彼方に
幾万の都市がある
幾万の人がいる
私は何かから逃れたくもあり
すべてを得ているようにも思う
この抜け道が飽きないのは、
風の切り裂く日であっても、
右に、左に、庭はあり
家の中や、それぞれの土の中に、
常に何かしらがうごめいて
仄かな営みを感じるからだ
今は
鈍い真昼の陽の下を歩く
音もなく揺れ動いた残像たちは
冬毛のスズメかな
静まり返った塀の手前で
憂う私を反射する雲の彼方に
幾万の都市がある
幾万の人がいる
私は何かから逃れたくもあり
すべてを得ているようにも思う
この抜け道が飽きないのは、
風の切り裂く日であっても、
右に、左に、庭はあり
家の中や、それぞれの土の中に、
常に何かしらがうごめいて
仄かな営みを感じるからだ
今は