作家を目指して 伊豆文学賞編①
公募ガイドで見つけた「400文字原稿用紙5枚程度」の応募規定と「伊豆高原旅行の思い出で書けるかも」と、「伊豆文学賞 掌編部門」への応募を決めた私。早速、古い記憶をたぐり寄せます。
時は1985年。性別による差別を禁止した「男女雇用機会均等法」が制定され、バブル経済が発生した年に、東京の2年制大学(短大)を卒業。同じ下宿だった同級生たちは、何社も採用試験を受け、実力で一流企業への切符を勝ち取っていました。当時の女子短大生は企業戦士のお嫁さん候補だったため、「現役」「自宅通勤」「通勤30分以内」の3点そろった人が断然有利な立場に。「一浪」「下宿」の私が受けられる企業は銀行だけ。「書く仕事に就くことができないなら、東京に残る意味はない」と就活もせずに、田舎へ帰りました。
敗北感に打ちひしがれて、就職。慣れない仕事をこなしていたある日、下宿兼サークル仲間で大手不動産会社に勤務する友人から一本の電話がかかってきました。「会社の福利厚生を利用して、伊豆高原の別荘を借りるから、一緒に旅行しようよ」。同じサークルの5、6人ほどが集まると聞き、「参加するわ」と返事したものの、重い気持ちのまま、当日を迎えたのでした。
次は「作家を目指して 伊豆文学賞編②」を投稿します。
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