チョロQ64をレビュー


かなりマイナーゲームなので資料探し大変だった!

○ゲーム情報

  • ゲームハード 64。バーチャルコンソール、Switchは未配信

  • 値段 7140円

  • ジャンル レース

○ゲームの流れ

ストーリーや登場人物などは無い。チョロQという、平成初期に流行った、メルセデス・ベンツなど実際にある車をアレンジしてミニカー。
トミカと違い、後ろに引っ張って遊ぶことできる男児向けのおもちゃ。私は女性なのだが、男の兄弟がいるので、持っていて、本作もそれで買った。
そんなおもちゃをレースゲームにしたのが本作。
ゲームで走る車もチョロQ1号という感じで名前も大してつけられていない。明確な言及は無いが、どのチョロQも実在する車によく似ている。チョロQ1号はフォルクスワーゲン・ビートルによく似ているのでモデルにしていると思われる。性能はどれも同じなので、お好みで。
一応、グランプリと対戦モードがある。
肝心のレース性はマリオカートのスピード感とゲーム感覚はF-ZEROと言ったところか。所々マリオカートに似せてるグラフィックも多いし、ぶつかっても減速はするが、F-ZEROと違って、ライフは無いので、大破する心配はない。
しかし、F-ZEROのように道中で拾ったアイテムで妨害もできず、道中にある、スピードパネルで加速していくシステムなので難易度は高い。

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も参考に。
しかし、このゲーム、それだけで終わったらただのクソゲーに終わるので、この2作とは完全に差別化したシステムがある。
それはパーツカスタムシステム。最初のうちは弱いし、パーツも多く作られないが、グランプリレースに勝てばランクが上がり、パーツを多く付けられるようになる。3位以内入れば一応勝利となる。
4位以下の敵からパーツを奪える。パーツ交換もでき、相手にいらないパーツを押し付けることも可能。
パーツも細かく、エンジンや妨害パーツ(回数制限があるが、裏技で無制限にできる)、強化パーツは勿論、ステアリングなど、車の専門用語まで出てくる本格っぷり。
タイヤもスノータイヤまで用意されていて、オリジナルチョロQを作れる。
それがないと高難易度コースはほとんどクリア出来ず、パーツを取られる一方なので、絶対強化は必要で難易度低いコースから順番にクリアしていく必要がある。
パーツショップなどは存在しないため、敵から奪っていくしか入手方法はない。
私も一応、MT免許は持ってるが、車は全く詳しくない。当時の子供は理解出来たのか謎である。
一応、対戦でもパーツ交換はできる。
他にもこの2作には無い、コースエディット機能がある。

○個人的評価

評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)

  • ストーリーはなし

  • グラフィック(当時基準) B

  • ゲームバランスや難易度 D

  • 操作性 A

  • 世界観 C

  • BGM D

  • ゲームの面白さ D

  • 総合評価 D

  • 適正価格 1000円(他のレースゲーと差別化されていて、キラリと光る部分はあるが、ライバル2作が強すぎる)

○良い点

  • グランプリで勝てば車を強化して、パーツを組み込んで、自分好みの車を作れるのでライバル2作に比べると自由度が高い

  • コースエディットは結構楽しい。

  • マリオカートをある程度真似てるのかグラフィックはそこそこ良い。

  • 操作性もマリオカートとほとんど変わらない。ブレーキを使うこともほぼない。

  • 妨害アイテムも撒菱、煙幕コインなどそこそこ種類がある。

  • グランプリでコース毎に設けられた、条件を満たすと敵車が良いアイテムを持ってることがある。

  • F-ZEROと違って、ライフは無いので、ぶつかっても大破はしない

  • コース説明にオフロードや天気が書かれていて、コース説明自体は親切

×悪い点

  • 9コースしかないのでグランプリは飽きやすい。パーツ集めるにはコース周回は必須なので、作業感が出る

  • BGM、SEが安っぽい。BGMも世界観に合っておらず、安っぽい。曲がる時のパフッという音は脱力感が凄まじい。

  • 使える妨害アイテムと使いづらい妨害アイテムの落差が激しめ。裏技があれば無敵コインも永久使えるし、重りコインは敵を遅くするというチートアイテムもある割には、そのくせ、スピンアタックなど視界が回って使えない、しょうもないアイテムもある。F-ZEROのようにライフ制で大破システムがあれば使えたかもしれない。

  • ブレーキはほぼ、使わないゲームなのにパーツが存在する

  • コース説明にパーツが取れる条件が書かれていないため、攻略本などがないと手探りでパーツ探しになる。

  • 車の専門用語が多いため、車に詳しくないと難しい

  • レース自体も初見はカスタムも自由に付けられないし、道中なども妨害アイテムなども無いため、難易度が高く、初心者は苦行を強いられる

  • 名前が全部チョロQ○号なので味気ない。

○総評

64ではもうF-ZEROとマリオカートと任天堂が二大巨頭を出してしまったために埋もれてしまった可哀想なレースゲーム。
正直、このゲームを思い出して、資料集めるのも大変だった。
レースゲームとしては一応成り立ってるので、楽しめるちゃ、楽しめるけど、やはり二大巨頭には勝てない。ライバルが悪すぎたゲーム。
製造元がタカラにしてはまともなゲームを作ってる(まる子やダメジャーなどしょうもないゲームが多いため)が、BGMやSEが安っぽいのもマリオカートやF-ZEROに勝てなかった要因かもしれない。 
カスタムシステムやリアルな車でレースは本当にこのゲームのキラリと光る部分と言えるのに、残念。
カスタムを楽しみたい、リアルな車でレースゲームをしたいならこのゲームはありかもしれないが、やはり、F-ZEROやマリオカートには勝てない。
ドラえもんカートやBig Rigsなんかよりは断然マトモなゲームなので、やはりガッカリゲーの部類だと思われる。

○次回予告

てんしっちをレビューしようと思います。

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