サバイバルキッズをレビュー
○ゲーム情報
ゲームハード GB(GB、SGB、GBP、GBC、GBAでも遊べる)一時ガラケーアプリでも遊べたが、現在は配信停止。バーチャルコンソール、Switchは未配信
値段 4515円
ジャンル アクションRPG
○ゲームの登場人物
主人公 性別を選べる。デフォ名は男性はコウ、女性はナミだが、名前も任意で決められる。サバイバル経験が豊富な少年or少女。10歳の誕生日祝いに父親と船旅に行き、ナイフを貰う。船旅の途中で嵐に遭い、無人島に流れ着いてしまう。行動次第で1人で脱出、筏で脱出を試みるが、1人で死亡、1人で住み着くと1部で終わるエンディングもあれば、2部に突入しても異性のパートナーを見つけることなく、1人で脱出、2部で異性のパートナーを見つけ、どうするかでエンディングが変わる。
異性のパートナー 主人公選択時に選ばなかった性別も2部のみに登場する。デフォ名は主人公と同じ、男性はコウ、女性はナミだが任意で決められる。2部に必ず進む訳では無いので、登場しないエンディングも存在する。同じ客船に乗っていたが、主人公と面識はない。同じ島の別方向で遭難しているため、1部では出会えない。とあるイベントを起こして、2部に突入し、彼or彼女がいる場所に行けるようになると出会える。猿を1部で助けて、置いていくと2部で自動的に仲間になる。サバイバル経験もなく、衰弱しているところを主人公に助けられる。衰弱しているので、主人公に同行せず、2部の拠点にいる。好感度、とある場所を見つけたか、主人公の行動次第でパートナーがどうなるかは変わる。運が悪いとパートナーが死んで主人公だけが生き残るエンドもある。
猿 デフォ名はラッキーだが、これも任意で決められる。この島の猿。最初はイタズラばかりしていたが、家が壊れて下敷きになってしまったところを主人公に助けられる。下敷きになったところを助けないで、筏を作って1人脱出すると猿の怨念なのか、天罰なのか主人公は死んでしまうエンドになる。猿をどうするかもエンディングに関わってくる。
○ゲームの流れ
無人島に流れ着いた主人公。主人公のHP(最大100)、水分、満腹度、疲労度があり、HPは動物と戦ったり、毒草を食べたりすると減る。HPはゼロになるとゲームオーバー。水分、満腹度は探索してると減ってくるし、疲労度は逆に増える。水分、満腹度がゼロ、疲労度が100になるとHPが歩く度に減るので、水筒で水を飲んだり、落ちてる草、キノコ、木の実、果物を食べながらステータスを維持して、島を探索していく。
結構落ちてるので、気にすることなく、拾って食べた方がいい。最初は効果が分からないし、データ毎に効果が変わるので、デメリットがあっても食べるしかない。
草とキノコは水分が下がる、状態異常(毒、混乱など)になるとデメリット効果もあるものがあるので注意が必要。
木の実、果物はデメリットは無いが、増え幅が少ない。
増え幅が大きいのは肉や魚、貝。後述の火付け道具があれば増え幅が大きい焼肉や焼き魚になる。ただ肉は動物と戦闘になると戦いになるリスクが高いため、注意が必要。最初から持ってるナイフでもネズミやアヒルなど逃げるだけの動物なら簡単に倒せるし、鹿なども戦えないことは無いが、接近戦しか出来ないので、クマなど強い敵はレベルの概念がないため、最後まで同じステータスなので、ナイフだと苦戦必至。弓と矢など遠距離からでも戦える武器は欲しいところ。魚は釣竿が必須。貝は海岸でしか拾えないし、生で食うと後々麻痺になる。どれもまともに食うには後述の火付け道具が必要。
雨が降ると火付け道具が使えない、ステータスの減り幅が大きくなるため、長時間探索しないこと。
夜間もあるため、動物が不意にやってくる、視界が狭くなるため、探索は控えること。
拠点(1部は木の小屋、2部は古代船の中)で寝ると全回復し、日付が変わる。休憩だと回復量は少ない代わりに日付が変わらない。
持ってるアイテムを合成させることも出来る。一番最初に木の棒と木の皮で火付け道具を合成しないと回復効果が高い、肉や魚を焼くことが出来ず、詰むことになる。できれば、釣竿も欲しいところ。川の魚が跳ねてるところに釣竿を出せば、釣りができる。
肉や魚、草も焼いて数日経つと腐ってしまい、ステータスが下がってしまうので、早めに食べて、腐ったら捨てるべき。
他にもスパイスになる木の実と焼いた肉や魚で合成すれば保存魚とある程度は持つ食料ができたりする。
釣竿や弓と矢、斧(斧は武器では無いので、動物とは戦えないので注意が必要)など役に立つアイテムもあれば、野球道具等役にテキストだけで役に立たないものもあれば、毒肉などデメリットしかないものもある。
先述の通り、2部構成となっており、1部は1人で島の探索、猿との関わり、島を脱出するために行動をする、2部は1部で、とある条件満たすと嵐に遭って、島の別の場所に漂流することになり、動力のない古代船、異性のパートナー、古代遺跡を見つけ、古代遺跡の中から、古代船の動力を見つけて脱出したり、パートナーとの絆を深めていく。2部に行かないエンドも存在する。
○個人的評価
評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低最低)
ストーリー B
グラフィック(当時基準) C
ゲームバランスや難易度 C
操作性 C
世界観 A
BGM A
ゲームの面白さ C
やり込み要素 S
総合評価 B
適正価格2000円(クソゲーという訳では無いが、ボリュームやグラフィックを現在のゲームと比べるととこれくらいかなって感じ。)
○良い点
女性主人公の導入。当時のポケモンでさえ男性主人公オンリーで女性プレイヤーはハードルが高かったものの、このゲームは女性主人公もいるため、女性プレイヤーのハードルも低いし、女性主人公で遊びたいというプレイヤーにも手に取りやすかった
主人公、異性のパートナー、猿と登場人物全員、4文字以内なら自由に決められるので、自由度は高め。
サバイバルな世界観がよくできている(特に1部)動物や魚を狩って食べたり、草や木の実を食べる、無人島を探索する、1部の拠点である小屋が地震で壊れたりとリアルなサバイバルゲームができる
草やキノコ、果物など植物性のものはデータ毎に効果が違い、食べなければ分からないというリアルさがある
肉や魚、貝、草、キノコ、果物は数日放置すると腐ってしまうなどもリアル。
雨が降ったりするなどの演出もサバイバル体験としてはよくできている。
1枚絵や主人公の顔グラフィックはよく出来ている
主人公の行動次第で8パターンエンディングが用意されていて、やり込み要素が強く、エンディングを1度見ても終わりというものではない。ゲームボーイにしてはよく出来たボリューム
8パターンの中、3パターンは2部に行く必要が無いエンディング
2パターンは主人公やパートナーが亡くなるので、鬱なバットエンドもある。しかし、このゲームはサバイバルなので、サバイバルの厳しさを知るには必ずハッピーエンドにならない方がいい。
合成してアイテムを作成する楽しさがある。火付け道具は絶対に作っておきたいところ。
BGMもサバイバルな世界観がよく出ていて、臨場感のあるよくできた作りになっている。
救出されたり、異性のパートナーと幸せになるものから、主人公や異性のパートナーが亡くなる不幸なものまでエンディングのバリエーションは様々
✕悪い点
男性主人公、女性主人公、どちらを選んでも口調が同じ。
フィールドグラフィックはやや雑で主人公、動物や虫、魚などはあまり綺麗に描かれていない。
ゴミアイテムが多すぎる。野球道具、お面、お守りなどの合成しても何の役にも立たないアイテムもあるし、縄跳びと合成手順がやたら面倒なのに何の役にも立たないのもある。毒魚のようにデメリットしかないものもある。腐ったものを合成すると生ゴミができるが、これが完全な地雷でモラル的な問題なのか、捨てられないので、ただでさえ少ないアイテム欄を圧迫することになる
持てるアイテムが少なすぎる。
古代遺跡がなぜ出来たのか、1部での洞窟での白骨遺体は何者なのかは未解明で終わり、ストーリーにややモヤモヤが残る
ストーリー攻略も2部に行く、2部のワニもノーヒントでネットもない、当時は攻略本なしでは攻略できない不親切さ。
蜂などもナイフでつつけば、毒になるが、枯れ草を焼けば蜂蜜が取れるなども全くのノーヒント
2部のパートナーの好感度も不可視なので、分かりづらい
100日エンドが2つあるが、寝てるコマンドを選ぶだけでも水分や満腹度は減ってくるので、水や食べ物を探す、食う寝るだけの作業になり、単調になりやすい。
斧を装備するのが不便。斧は2部に進む為には絶対に必要なアイテムだが、木を切るだけで戦闘能力はないため、木の近くで、動物に出くわしたり、ナイフや弓などに持ち替えずに歩いていると確実にダメージを受けてしまう。斧は2部では使わないので、使うコマンドで使えるようにして欲しかった
全てのエンディングを見て、またプレイすると2周目になり、一時的に全てのエンディングが見れなくなる
○総評
2部構成、主人公の行動次第での8つのエンディングとゲームボーイにしてはボリュームはそこそこあるゲーム。
ゲームボーイは容量的に薄いゲームも多い中、これはそこそこ長く楽しめた。
しかし、結構不親切なゲームで私は1部で出来るエンディングは全て見て、2部に行く方法が分からず、田舎では攻略本も見つからなかったので、島の中を右往左往して、投げてしまい、数年経って、ネットが出来てからやっと2部に進めることが出来た。
データ毎に効果が変わり、食べないと分からない、動物との戦い、野草やキノコ、貝などの危険性などリアルに描かれているのは評価でき、臨場感のあるゲームなので、携帯ゲーム機のサバイバルゲームとしてならちゃんと遊べる。
○次回予告
ドラクエ2をレビューする。ドラクエ10は結構やってるけど、2はあまりやらなかった。