<大幅改訂>9手詰の詰将棋が解けると将棋四段らしい001 藤井聡太プロも「詰将棋星人」です?
以前「9手詰の詰将棋が2分で解けると将棋四段」と棋力判定している詰将棋の本がありました。その本によりますと、7手詰ならば2分で三段、5手詰ならば2分で二段、3手詰ならば2分で初段と確か書いてあったはずです。間違っていましたらあとで修正します。
遠山雄亮(とおやまゆうすけ)プロがどこかで書いていました。1手詰の詰将棋が解けたら将棋初段と。もちろん、1問や2問ということではなく、20問や50問、あるいは本1冊丸ごと全部ということでしょう。私はそのように解釈しました。
もし故人の米長邦雄永世棋聖が生きていましたら、この意見には断固反対したかもしれませんが、今はもうそういう時代ではないのでしょう。
「詰将棋9手詰正解=将棋四段」でいいです。
「詰将棋星人」の私が許します(笑)。どうせなんで藤井聡太プロも「詰将棋星人」にしちゃいましょう(笑)。遠い親戚ということで・・・。
なお、<改訂版>では解答と解説を詳しくしました。(2021年10月3日)
01.問題図
北村昌男プロの詰将棋です。将棋世界平成3年2月号の付録「詰将棋、好短篇集」の第27問です。不慣れな方は最初の5手だけでも解答に辿り着きましょう。自信のある方は最後まで一気に読み切りましょう。
02.1手目の解答
1手目は2二角です。初手がこの手しかないと短時間で判断できる方は、もうすでに将棋2級から将棋二段程度はあるかもしれません。なぜなら、一般的に、9手詰の詰将棋は1手目か3手目あるいはその両方が難しいからです。もちろん、例外もあるのですが、7手詰や9手詰は最初の3手をスラスラ解けますと、その後の読みは意外と楽な場合が多いです。
引き続き2手目をお考え下さい。
03.2手目の解答
2手目はもちろん同玉しかありません。2手目1四玉や2四玉の場合、2五金で簡単です。引き続き3手目に移ります。3手目は易しい手のはずなのですが、5手目に確信が持てないと指しにくい手です。
04.3手目の解答
3手目は3二金です。この手自体は非常に簡単です。しかし、5手目が短時間で発見できたでしょうか?4手目は1三玉しかありません。
05.4手目の局面
ここからは残り5手です。30秒で解ければ、詰将棋の実力は初段以上三段以下でしょう。
06.5手目の解答
5手目1二銀成のような手を実戦で指せれば、間違いなく将棋の有段者でしょう。級位者ですとなかなか指せない手です。
6手目は同玉です。7手目はすぐにわかりますか?
07.7手目の正解
7手目は1五飛です。簡単な指し手ですが、持ち時間の少ない将棋の終盤で指せない方も時々見受けられます。8手目の合い駒をお考え下さい。
08.8手目の正解
8手目の合い駒は何でも構いません。このことを短時間で判断できることも実力の内です。詰将棋の中には合い駒限定の問題もたくさんあります。また、実戦でもその例は枚挙にいとまがないです。
09.詰め上がり図
9手目は2二金です。余裕のある方は玉方の4一香や4四金の意味を考えてみましょう。
10.正解手順
11.総括
<問題図再掲>
9手詰の詰将棋の良問でした。将棋の実戦でも応用できますので、忘れた頃にまた挑戦しましょう。もちろん、明日復習してもいいです。
1回目が2分で解けたならば2回目は1分30秒や1分で、3回目は30秒でというように制限時間を短くしていくことも大切です。将棋の実戦のことも考慮しますと、いずれは20秒未満で解けるようにすることが望ましいです。将棋のプロは一目や一睨みで解けるはずです。
12.余談
NOTEは記事に表紙を付けるのですが、毎回いいものがなくて悩みます。今回も「四段活用」(笑)しかありませんでした。あとでいいものが見つかれば変更します。
最後までお読みいただきありがとうございました。