将棋関連で増えている3つのいいこと
藤井聡太プロ(現三冠)の影響でしょう。将棋関連で増えているうれしいことが少なくとも3つもあります。今回はそれに関する記事です。
小学生のファンが増えている
これに関しては、谷川浩司プロ(17世名人資格保持者、前日本将棋連盟会長)が何かの記事で発言していました。ですから、100%間違いのない事実でしょう。また、一時期減っていた将棋ファンが、400万人から620万人まで増えたという統計もあります。
趣味のファンは、子供たちが興味関心を持ってくれないことにはその数が増えません。小学生ファン増加が一時的な現象でなければ、今後のファン層拡大が期待できます。また、その親御さんたちも、ファン拡大に一役買ってくれそうです。
女流プロのタイトル戦が増えている
私が若い頃の女流プロのタイトル戦と言えば、1974年創設の女流名人戦や1978年開始の女流王将戦でした。その後、しばらくの間は二冠のみでしたが、1989年になってやっと女流王位戦、そして倉敷藤花戦(1993年開始)が増えました。
14年間この状態が続いた後に、2007年から2020年の間に4つのタイトル戦が増えました。このことは女流プロだけでなく、将棋ファンにもうれしいことで、今後はタイトル戦だけでなくトーナメント戦の増加もあるかもしれません。
女流タイトル戦の賞金が増えている
上記の表からもわかるように、公表されている最近4年間のタイトル戦に関しては、確実に優勝賞金が増えています。清麗戦(700万円)や白玲戦(1500万円)だけならば、男性棋士のタイトル戦(一部)のそれを明らかに凌駕しています。
優勝賞金や対局料が増えることによって、女流プロの社会的地位も確実に上昇しており、認知度もますます高まっていくことでしょう。また、それに伴い、女の子や若い女性の「指す将棋ファン」や「観る将棋ファン」が増加するかもしれません。
まとめ
すべてに関して言えることなのですが、子供や女性に注目されない物事は、世の中では流行や繁栄がしにくいです。長い間日本も世界も男性社会が続いていましたが、今後は子供や女性の地位向上が高まるはずです。また、そういう世の中でなければいけません。
上記3点の「増えている」がもし今後も続けば、これからの将棋界は明るい材料が増えるはずです。