正しく呼吸するとはどういうことか? まず口は消化器官であって呼吸器官ではありません。 呼吸は鼻でします。鼻は身体に備わった空気清浄機(フィルター)の役割をします。そして温められた空気が身体に入っていく。それが正しい呼吸です。 口呼吸をする事で口腔機能が正常に働かなくなります。それにフィルター機能がないため、ウイルスなどが直接の体内に侵入しやすくなり、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染率も高くなります。 それだけではありません口腔内が乾燥して虫歯の発症も高まります。
舌はただ動いているだけではありません。 舌が動かなければ飲み込みがうまくできません。滑舌も悪くなります。 舌がちゃんと機能することで上顎の発育もします。 授乳期の動きと離乳食期からの舌の動きも変わってきます。 成長に合わせて舌も発達してしてるんです。 身体は生まれた時からそれぞれの部分を自分で自然に使うようになります。 でも環境の変化などで間違った使い方を覚えてしまうことが多くなっています。 電化製品も違う使い方をして故障してしまったりしますよね。 正しく機能しているか
奥歯は臼の働きをします。前歯で切った食材を奥歯が小さくして飲み込みやすい大きさにします。 この順番が大事です。口腔組織をを正しく使うことで機能の発育ができます。 口腔機能を正しく使うためには歯だけでは成り立ちません。 なぜ小さい頃から正しい機能を獲得する必要があるのか⁉️ それは将来の口腔機能の低下を急速に起こらないようにするためです。
前歯は謂わば包丁の役目です。 大きな食材を食べやすい大きさに切ってお口に入れる。 この動きが不十分だと前歯の咬み合わせが深くなる傾向にあります。いわゆる過蓋咬合です。 離乳食期からの食べ方はとても大事。 勝手に食べるのではなく、食べ方を教えてあげるようにしましょう。
正しくお口を使うとはどういうことか? 唇、頬、歯、舌をきちんと使えているということです。 前歯で噛み切る。奥歯で潰す。舌を使ってゴックンと飲み込む。 その時に協調して動くのが唇や頬です。 それぞれの役割が果たせてないとお口がうまく機能せず、噛めない、飲み込めないなどの状態になりやすいといわれています。
子どもの頃から正しくお口が機能していないと、将来の歯並びに影響が出やすくなります。 ・クチャクチャ食べる時に音がする ・中々飲み込まない ・聞き取りにくい言葉がある ・指しゃぶりがなおらない など年齢によって違いはありますが、早く気づく事でお子さんの将来の歯並びをある程度よくできるかもしれません。 お家の方がそれに気づいていないこともよくあります。 お子さんと食べながらや遊びながら観察してみるのはどうですか?
うちの息子、中1のときの歯列。 いわゆる歯列不正。 最近口腔機能の発育が正しくできていないお子さんがとても多いです。 小さいうちからの訓練で歯列が悪くならないように予防できる可能性があります。歯列不正の遺伝は3割、後は後天的な影響。原因がわかれば治せるし予防もできます。