『ずっと独身でいるつもり?』ー 雨宮まみさんに憧れて
2021年に田中みなみさん主演で映画化された『ずっと独身でいるつもり?』の著者、雨宮まみさんをご存知でしょうか?
私が雨宮さんを知ったのは、このエッセイが出版された2013年だったと思います。母校の大学祭で当時人気だった教授と雨宮さんとの対談イベントがあり、幸運にも拝聴することができました。あとから、「こじらせ女子」というワードを流行らせたことで有名となった方と知りました。
ショートカットがとてもよく似合う、美しい方でした。大きな瞳に女ながらドキッとしたのを覚えています。教授の発言にハッキリと反論されていて、かっこいいなぁ、こんな女性になりたいなぁ、とその時から憧れています。
当時は多忙を極めており、著書を読むことができませんでした。数年後にようやく落ち着き、本の購入と同時に雨宮さんについて検索しました。
「訃報 雨宮まみさん(享年40歳)」
ご自宅で亡くなられたと書いてありました。
2016年だったので、あの対談イベントから3年後のことでした。SNSにも敏感ではなかったし、大々的に報道されていなかったと思うので、まったく知りませんでした。
私は、雨宮さんの素直な表現が大好きです。
ああ、その気持ちってそういうことなのか、と言葉にならないもやもやとした感情を代弁してくれているようです。
幸せって好きでもない人と結婚することじゃない
私は今このことを大切にして生きています。無理に結婚をしようともがいていた頃、ああ、無理に結婚しなくてもいいのだ、と腹落ちさせてくれました。雨宮さんの言葉で多くの女性が救われていることでしょう。
雨宮さんが亡くなったのが40歳。
今月で同じ年齢を迎えます。
誰かのために長生きする必要がないというのは気楽で私にあっているとつくづく思います。私の最期はどうしたいか、もう終活は始まっています。
思い起こせば、最期をどう迎えたいか考え始めたのは小学生の頃からかもしれません。祖母から、「猫はね、最期は誰にも見えないところで死ぬんだ」と聞いて、「なんとかっこいいのだろう」と思いました。
「家族からしたらたまったもんじゃない」と祖母は言っていましたけど、私も人知れず、できれば自分で穴を掘って死にたい、そう今でも思っています。
電子漫画で検索していたら、漫画版の『ずっと独身でいるつもり?』がヒットしたので、何かのお告げのように感じたので、この記事を書きました。
私の終活はもう始まっています。雨宮さんのように何か大きなものを残せることはなくても、動けるうちにやりたいことは全部やってみようと思います。
今、婚活などでちょっと苦しいと思っている方は、雨宮さんの本に元気をもらって欲しいです。
あなたの心が少しでも軽くなりますように。
2023年1月4日
雪月風花✴︎
気づけばわたしもあなたの歳
あなたのように誰かの記憶に残る人生ではなかったけれど
自分に正直に生きる人生をあなたが教えてくれました
あなたを初めて見た時、
なんて美しい女(ひと)だろうと思いました
なんてかっこいい女(ひと)だろうと思いました
あなたの最期も
美しいと思いました
かっこいいと思いました
あなたに憧れて
何かを書きたいと思いました
あなたに憧れて
あなたのようにわたしもいきたい
雪月風花✴︎
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