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概念香水、可愛いの具現化

料金改定のお知らせと共に、利用したことのあるユーザーにクーポン券が配布されていた。
のを、すっかり忘れてリマインドメールをもらった。
ありがとうセントリーさん。
そういう訳で二回目です。

春に誕生日を迎えた。もう夏ですね。仕事が遅い。
私は日付を覚えるのが不得手で、自分の誕生日すら怪しい時がある。まあね、世間的には平日ですからね。毎年祝ってくれるみんなありがとう。
でも今年は一味違った!
なぜなら、誕生日付近に届くのではないかとアタリをつけた、香水があったから!!!!誕生日おめでとう私!!!!!

私の現在のメインジャンルは自分でつくった「一次創作」であるため、本もグッズも自分で出さないと出ない。
創作系オタクの醍醐味のひとつである二次創作どころか、その原典たる原作さえ私が書かないと読めないのである。
なんだそれ最高じゃん……(無事刷り込みが済んだグルグルおめめ)

以前、この一次創作から主人公の上司を務めるお兄さんの香水をつくってもらいました。めちゃくちゃ良い匂いがした。
出先で似た雰囲気の香水を使ってる成人男性(恐らく上司と同世代と思われる二十代半ば~後半くらい)とすれ違った際には、舞い上がるくらい調香師さんと見知らぬお兄さんに大感謝の念が尽きなかった。リアル成人男性が推しと同じ(違う)香りを纏っている。ありがとう世界。

その経験(?)を活かし、今回は同じシリーズの創作から、ヒロインの女の子の概念香水をつくっていただくことに決めた。
上司は香水つけるタイプじゃないと思うので本当に「概念」って感じだったんですけど、今回のイメージは「推しとおそろの香水」
そんなの絶対つけたいじゃん。
ヒロインは私よりちょ~~~~~~っとばかし年下なんですが、まあプライベートで使う分には全然誤差でしょう。彼女は食べ物を扱う仕事をしているので香水は休日しかつけないでしょうし。

セントリーさんの香水は既に色々な方が記事にしているので、ここで特筆することも……という感じですが、完全オンライン、オーダーシートへの記入をすればあとは待つだけ、という非常に簡潔かつ休日に遠出する元気のない引きこもりにも優しい仕様です。このオーダーシートは送信するとそのまま次のページに切り替わってしまうため、メモとかに下書きしてからコピって送りましょう。
AmazonPayが使えるのでカード持ってなくても購入できるのが良いですね。
シートの冒頭から「普段使いできるものにしたい」「キャラの概念を優先したい」というオタク心に寄り添いまくった二択。今回は推しの香水をつけたい!が欲望の源流なので前者にしました。

で、届いたのがこちら

かわいい(かわいい)
肝心の香りなんですが

すげ~~~~~「おんなのこ」のにおいがしゅる~~~~~~~!

解説カードにある通り、つけてすぐはグレープフルーツが爽やか!な感じ。
元気はつらつ、彼女の明るい気質をそのまま具現化したみたいな香りがする。

なんかこう、タオルとか渡してくれた一瞬、少しだけ縮まった距離からふわっとただよってくる……絶体絶命の局面で、彼女が叫んだ応援の言葉と共に一気に自主練の時に差し入れしてくれたり、部活に力入れ過ぎて疎かにしてしまった定期テストの対策を教えてくれたり、そういう思い出が駆け巡って……反射的に伸ばした手が華麗なブロックを決め、逆転への光が差し込む……そういう幻覚が見える……!
あれ、この子男バレのマネージャーとかやってましたっけ????
私の一次創作は青春スポーツ小説ではなく、主人公がひたすら日常と非日常を反復横跳びしてドタバタやってる成長録です。

ここから時間とともにやわらかく甘やかな印象に変化していく。オレンジフラワーにジャスミンにライラック、どれも優しいイメージのお花。彼女のイメージカラーは黄色やオレンジなので、ダイレクトに「オレンジフラワー」があるの、シンプルに嬉しいですね。
ところで、このミドルノートのライラック……花言葉が「友情」……へえ……

へえ~~~~~~~!!!!(見苦しいにやけ面)

彼女のポジションは「ヒロイン」、主人公の日常の象徴として彼の「帰って来る場所」たる女の子ですが、このシリーズは恋愛要素を入れないというのが私のポリシー。そのため私の脳内で彼女と主人公がどれだけいちゃこらしていようと、二次創作としてそのらぶらぶ♡っぷりを出力しようと原作では絶対にくっつきません。お互いに恋愛感情のない、親友止まりの二人です。

で、ライラックの花言葉が友情……!!!!!
サービスが過ぎます。歓喜の感情で逆立ちができるなら、私は今頃逆立ちで世界一周をしているところでしょう。全財産はたいてお土産買ってくるね!

実は彼女と主人公の友達にライラックを由来にした名前の少女がいるので、なんだか二重で嬉しいですね。
仕事柄年上との関わりがほとんどである彼女にとって、貴重な同性同年代、大切なお友達です。


前回頼んだ時は、「私の推しってこういう側面も持ってるんだ!」という、私の知らない推しの一面を垣間見えた、言うなれば招かれたこともないのに好きな人のクローゼットを覗いてしまった背徳的な興奮があったのですが、今回はひたすら「やべえ、可愛すぎてどきどきする」って方向の興奮。
実在性が高すぎる。
やはり私本人が女ということもあって、男物の装飾品に疎い(そもそも香水自体に知識があまりない)というのが前回とのイメージの差かな、などと思ったりもしますが、なんというか今回は、気になってる女の子のお部屋にお呼ばれしてもらった時の高揚感がある。

ヒロインの概念香水で主人公側に立つ日がくるなんて思わなかったぜ!!!

でもあいつ多分平然と部屋行って菓子食ってコーヒー飲んで二人で黒ひげ危機一髪とかして馬鹿盛り上がって帰るぞ。あれ、なんかこれって……みたいなドキドキは恐らく一切ない。ずるい。私はこんなに乱されているのに。
私だって彼女のお部屋にお呼ばれしたい。

主人公、もとい、ヒロインに片思いしているお友達の気分ですね。一切意識されないまま、ぽっと出の男(主人公)と仲良く遊んでるのを遠目に見て失恋する、そんな気分を味わいました。
控えめに言ってテンションぶち上がりますね。
当て馬がいないなら私がやりますからね、いくらでも嘶きますので存分にいちゃついてください。

ということで概念香水第二段最高でした。


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