
スタッフは本当にやる気がないのか?
チームビルディングコンサルタント
Gallup認定ストレングスコーチ
の徳山です。
先日、ある歯科医院の院長と
お話をする機会があり、
その際、こんなお話になりました。
スタッフには
やりがいを持って仕事をしてほしい。
なので、積極的に
新しいスキルの習得を勧めたり
新しい機器の導入を提案したりしている。
ただ、これらに消極的なスタッフがほとんど。
一向に前向きな姿勢が見られない。
採用の段階で
やる気のある子を見抜けなかったことが
問題なのかな…
という感じ。
「皆、やる気ないんですよ…」
と半分諦めているような
印象を受けました。
皆様も
従業員が現状維持でいるだけで
チャレンジしないのを
もどかしく感じた経験が
あるのではないでしょうか?
私も
そんなお気持ちが分かる一方で
「スタッフは本当にやる気がないのか?」
と思う側面もあります。
人の行動の目的は
「快を求める」
「不快を避ける」
の2つだと言われています。
今回のお話ですと
新しいスキルの習得・機器の導入には
一定の不安や失敗のリスクが伴います。
ですので、
スタッフは
「失敗するかもしれない」
と感じて変わろうとしない。
つまり、不快を避けているということです。
では、どうアプローチすれば
変われるのでしょうか?
それは
「快を求める」
ようなアプローチをすることです。
具体的には
・学ぶことでキャリアにどう良い影響があるのか
・新しい機器によって効率性がもたらされるシーン
・患者さんに与える良い影響
etc…
といった感じで
ビジョンを共有することだと思います。
少し前の投稿でも述べましたが
人は
「損失回避性」
という性質を持っています。
損するという不安の大きさと
得するという期待の大きさが
同じ場合には
損する不安の方を大きく感じる
というものです。
なので、
「失敗するかもしれない」という不安
を超えるビジョンを提示していく
必要があるんだと思います。
このような形で
ビジョンを皆に提示できますと
チームのベクトルを
揃えることにも繋がります。
ビジョンに向かうという
方向性を示すことができるからです。
メンバーが前向きに
チャレンジしていくためにも
チームが一丸となって
取り組んでいくためにも
ビジョンは大切なものだ
と言うことができますね。