ファスティング
前記【糖質制限】からの続き。
摂取カロリーを抑えても痩せられず、糖質制限したらスイーツが習慣的になってしまい、もう残る方法はこれしかないと始めたのが、ファスティングだった。
ファスティングを推奨する書籍を読んだ後ネットで調べても、『1週間道場に寝泊まりして断食』というような、いきなりがっつりハードな方法ばかり紹介されていた。
おまけに、断食している間の栄養補給に、酵素ドリンク(高額)を摂りましょう、ファスティング明けの回復食とやらにも色々とルールがあるようで、「何だか面倒だな…」私は我流で始める事にした。
個人的には、メリハリをつけた方が続く気がしたので、
一日はまるまる三食食べて、翌日は一切食べないという“一日おきファスティング”を試してみる事に。
それまでに糖質制限していたせいか、一日おきは意外と平気だった。
勿論お腹が空いてぐうぐう鳴ったけれど、それでイライラしたり集中力が落ちたりはなかった。頭痛などの不調も起きなかった。
一日おきをちゃんと守って2週間が経つと、体重が2kg落ちた。あんなに何年も達成できなかった-2㎏が、たったの2週間で叶ってしまった!
嬉しくて面白くなって、-2kgと言わず、どこまで痩せられるか試してみようと欲が出た。
体調を崩したり良くない変化があれば、その時また考えれば良い。何しろ実験なのだから。
一日おきを始めてから、いつ何をどう食べるか、栄養バランスも含め真剣に考えるようになった。
一食一食がとても有難く感じられるようになり、五臓六腑に沁みるとはこの事かと、しみじみ噛み締めた。
「ちゃんと考えて食べる」という事が、健康維持にとても重要だと気付くと、自然に、スイーツが選択肢から消えた。貴重な一食を、スイーツに費やすべきではない。
スイーツをやめられて体重も落ちた。何とも言えない達成感があった。一日おきを更に続けて、3か月で6kg痩せられた。
この頃また、これはこれで感覚がおかしくなっていて、
明らかに痩せ過ぎたのに、もっと痩せられるかなとまだ満足していなかった。
1ヵ月に2kgペースで痩せたなら、身体には特に影響はない筈…と認識していたけれどその直後、風邪のような症状からみるみる悪化し、高熱と咳と痰で10日間近く寝込んでしまった。
(その後2022年8月にコロナに罹患。その時の症状が酷似していて、デジャヴ感が半端なかった)
たまたま季節外れのインフルエンザにでも罹患したのだろうと、当時はまだコロナも飛来して来ていなかったので、そう解釈していたけれど、それから暫く経ってまた体調を崩し、症状が長引いた。
そして今度は髪が大量に抜け始めて、私はようやく痩せ過ぎてヤバいと自覚した。
何しろ、健康体重はもとより美容体重も下回っていたので、そりゃ体調も崩すでしょって話なのに。
排水溝に溜まった自分の抜け毛の束を見た時にはホラーだった。やり過ぎたと気付いた。
食べる量を少しずつ増やしつつ、でもリバウンドはしたくなかったので、慎重に考えながら、摂取カロリーも少しずつ増やした。
季節が変わり、肌寒さを感じるようになると、ものすごく身体が冷えて耐えられず、また自然と食べるようになった。身体は正直だと感じた。必然的に一日おきを続けられなくなった。それでも夜は、できるだけ食べないようにセーブはした。
【ファスティング第2フェーズ】へ続く。
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