2023-06-11T14:02-電子ピアノ
少し前に、電子ピアノ(P-125a/YAMAHA)を買いました。購入に際して、具体的な選択を提示してくださったのはこちらの動画になります。
家電量販店で4時間ほど迷った挙げ句、上記の動画を決め手に会計へと向かいました。寸前まで迷っていたものは、他社製でAUX端子を搭載しているものでした。ですが、動画で指摘されていた費用対効果を考え、最終的にはP-125aを選ぶに至りました。ギターとベースをやっていた時に使っていた、ミキサーを既に持っていたことも、AUX端子にこだわらない選択ができた要因でもありました。ただ、家電量販店に出向いた時はP-125aの展示品が無く、他の近い型番の製品を触ることしかできない状況でした。なので、この度の買い物は賭けでもあったように思います。結果的には非常に満足、と言うと上から目線な物言いですが、不満に思うところは一切ありません。それ以前に、YAMAHA様に物申す様な立場になれることは一生来ないでしょう。黙って使うのが吉だと感じています。
環境を改善する余地があるとすれば、ミキサーだと考えています。これは、ギターとベースをやっていた時にも常々感じていたことでもあります。ギターの場合、アンプシミュレーターに直接ヘッドホンを挿した場合に比べ、手持ちのミキサーを通して聴くと音場が狭く、不鮮明に聞こえた記憶があります。他方、今のピアノでは不思議とあまり気になりません。確かに音が引っ込む感覚は否めないのですが、持っているミキサーの価格を考えると文句は言えないな、と思える音になっています。
手持ちの電子ドラム、ギター、ベースは諸事情でしまっています。その様な状態の中、手を付けたのが冒頭に述べました電子ピアノです。幼少期から鍵盤楽器に強い抵抗感があり、学習発表会といった場でも、鍵盤ハーモニカを意図的に避けていた様な記憶があります。ですが、何かもう一つ趣味の楽器を増やしたいという欲求から、電子ピアノを買うことにしました。
ヘッドホンをしてしまうと、漏れ出る演奏音自体は他の楽器と比べ極限まで抑えられます。問題は、鍵盤を叩く音と振動です。思いっきり鍵盤をしばく様な弾き方をすると、階下への騒音は避けられません。ドラムと比較した場合、階下に伝播する騒音の音量は小さいかもしれませんが、鋭い音であるために耳障りになりやすいです。対策として有効なのは、鍵盤のタッチ感度を固定してしまい、鍵盤は単なるスイッチである、と割り切って使うことです。叩き方が強くても弱くても出てくる音は一切変わらないので、BPM110から120付近までで、音符の密度が小さい曲であれば極限まで騒音を抑えられます。ですが例えば、苛立ちの気晴らしに弾きたい様なな時に、タッチ感度を固定して弾くと満足感が激減します。込める力に無反応なので、爽快感がありません。現状、ピアノの足に家具用のゴム足を噛ませ、その下にヨガマットを2重に敷いて対策しています。階下への騒音には、その家やマンションの建築構造・素材も関与してくるらしいので、常々頭が痛くなる問題です。ちなみに今のところ、騒音と振動を最も低減しやすい楽器として、結局は指弾きのベースであるとの結論に至っています。私は指引きが出来ないので、ウクレレ用の分厚いフェルト製ピック(樹脂の芯が無いものです)で騒音対策をしていました。
色々うだうだと書きましたが、初級者であってもピアノが非常に楽しい楽器であることは変わりません。私はまだ2曲しか弾けません。演奏内容も初歩的な内容です。ですが、タッチ感度をハードにしてライブ音声と一緒に弾くと、強い爽快感が脳みそを突き抜けます。ちなみに、上記の弾ける曲というのは、リンキン・パークのホワット・アイヴ・ダンとナムです。この2曲は、演奏内容が初歩的な内容にも関わらず、楽曲としてはピアノが居ないと原曲の味が成り立ち難い曲です。ちなみにお世話になったリンクは次の通りです
バンドスコアはこちらを買いました(シンコーミュージック スコア編集部 編(2017)『バンド・スコア リンキン・パーク・ベスト』シンコーミュージック)。なお、ナムについては上記ユーチューブの動画だけでコピーできます。楽譜上で左手が暇な時は、とりあえず1オクターブ上込みのパワーコードで逃げてます。
曲と一緒に弾く際に使用している音源は次の通りです:アルバム『Meteora 20th Anniversary Edition』より『Numb (Live In Texas)』、アルバム『A Thousand Sans (Bonus Edition)』より『What I’ve Done (Live from Caja Mágica, Madrid, Spain, 11/7/2010)』。中間目標として弾きたい曲はこちらを考えています。
将来的な最終目標は、『SANOVA』様のアルバム『Cloud9』に収録されている『Graceful Day』です。Graceful Dayのピアノ楽譜は公式のストアから購入できます。カラオケ音源も販売されています。説明文には「Graceful Dayのピアノ用カラオケ音源です。ドラムとベースを打ち込みで作ったものです。場所がわかるよう僅にピアノが聴こえます。4カウント(キック4つ分)で弾き始めてください」と書いてあり、思いやりに溢れた音源です。
楽器を始めるには、騒音問題対策と初期投資が必須ですが、一度揃えてしまうと一生ものの趣味になります。騒音の観点から申しますと、将来的な引っ越しや長期出張といったものを考慮すれば、ピックでなく指弾き・スラップなしのベースが望ましいと考えています。私はスタインバーガーのベースが欲しいのですが、まだ買えていないので可能な限り早く予算を確保したいです。ちなみに、バンド・スコア リンキン・パーク・ベストは、この手の楽曲群が好きな方なら一番初めに手に取ってほしいバンドスコアです。確かに全パートに関して、華々しい超絶技巧的な演奏は無いかもしれません。ですが、気取った印象がなく洗練された演奏内容の曲は、飽きが来にくい旨味が強いと思います。Amazon Music Unlimitedで、私用のプレイリストをこちらに公開しております。バンドスコアに収録されている順で並べてありますので、気になった方は御利用ください。
ベースもまた、非常に楽しい楽器です。指弾きが出来ればもっと楽しめるはずなのですが、私にその技術が無く、腱鞘炎を患っているので指を酷使できないのが悔しいところです。指の怪我には気を付けなければなりませんが、指弾きですと演奏中にピックが落ちるということが、ほぼあり得ないのもまた強いです。なお、私の腱鞘炎の始まりは、『才悩人応援歌』のドラムのコピーを試みていたときだったかと思います。ろくに基礎的な手首廻りのストレッチや基礎鍛錬を怠った愚行の象徴です。楽器に限った話ではありませんが、割と手首が危険にさらされる場面は多いです。自分の関節廻りを労わりつつ、今後も楽器生活を楽しみたいと思います。