◉脇役列伝:連載開始にあたって
(画像はアニメ『魔道祖師』前塵編OPより)
記事「はじめに」でも触れたように、私は子供の頃から仙人や仙術の出てくるような話が好きで、華流ドラマなどでもそういう系を結構観ていた。
ある日(多分、アニメ本放送が三期まで全部終わった後)、「そういえば『魔道祖師』とかいうアニメが話題になってたなあ。中華アニメは観たことなかったけど、暇だしちょっと観てみるか」と、J:COMの見放題(私はいつもこれでアニメやドラマを観ている)に上げられていたこともあり、軽い気持ちで覗いてみて…はまった。というか一気見した。もちろん何日かかけて、だけれども三期最終回まで一気に観た。
それだけでは我慢できず、日本語訳の小説全四巻を買って、これもまた一気に読んで、更に「そういえば、ドラマにもなっているんだっけ。ええと『陳情令』?」と、またまたJ:COMの見放題にあったので、ちょっと観てみて……気がついた。
これ、私、観たことあったわ。
どうりで、皆が難しいわかりにくいと言っていたアニメのストーリーが、スッと頭に入ってきたわけだ。最初に『陳情令』を観ていた時は、ブロマンスと思っていなかったけど、見返したら「確かに」となった。
というわけで、私は『陳情令』→『アニメ魔道祖師』→『原作小説』の順で、これを見たのである。全然気がついていなかったところが間抜けだが。
アニメを観ていた時は「魏無羨、可愛い」と思っていたけれど、小説を読んだ時は「藍忘機、可愛すぎる」となった。まあどっちも可愛いよね。んでどっちも切ない。
エンディングがそれぞれで異なっていて、『陳情令』は「友情エンド」、『アニメ魔道祖師』は「隠居エンド」、原作は「魏無羨お嫁入りエンド」というところか。どれも好いけど、私としてはお嫁入りを推しておこう。
BLだからどうしても、皆の注目は「忘羨」だし、そうでなくても主役以外のカップリングは的な話になりがちだ。でも私はあんまり(全然、ではない)恋愛に興味が持てなくて、そういうの抜きにして主役の二人以外にも良いキャラクターがいっぱいいるのになあ、と思っていた。
まあそれが今回の連載をしようと思った動機だ。
小説オンリーで書こうと思ったのは、単に手元にそれしか無かったからだ。小説は魏無羨の一人称視点で描かれているので、今はこれを取り上げようと思っているキャラクターの目線に置き換えてまとめる作業をしているのだけれど、なかなかに手こずっている。
魏無羨から見たキャラクターを書く方が簡単だけど、そうすると魏無羨の主観が入ったキャラクターになってしまうような気がして、一度キャラクター側から見た事件なり光景なりに捉え直した方がいいだろう、と。
迷走してしまうこともあるけど、深堀りが好きなので。
第一回「藍思追」の第一章は終了間際。とても一回では紹介しきれないので、何章かに分けての連載になると思う。最終章では藍忘機から見た思追を書くつもり。
多分、初回は10月5日頃にお届けできると思う。なので、以降は毎週土曜投稿の連載にしようかなと思ってる。
ということで、今しばらくのお待ちを。よろしくお願いいたします。