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『魔道祖師・脇役列伝』

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『魔道祖師』の脇役にスポットを当てた記事です。アニメや小説を一度見た人向け。現在の連載は「藍思追」。毎週不定期更新です。合間に考察・感想記事も書いてます。
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#蒔花園

『魔道祖師・脇役列伝』 <目次>

(タイトル画像はアニメ『魔道祖師』完結編の日本語版OPより)  マガジンの頁が増えてきたので、探しやすいように目次をつけておきます。各項目の簡単な説明も合わせて、お目当ての記事を見つけてください。 ◉脇役列伝:連載開始にあたって ◎藍思追 [1]莫家荘編 ー左腕の邪祟との遭遇ー  (小説1巻「第二章 荒狂」より)  1 2 3  <関連記事>   ◉辟穀   ◉魏無羨の復活 [2]大梵山編 ー舞天女との戦いー  (小説1巻「第三章 驕倣」より)  1 2 3  <関連

◎脇役列伝その1:藍思追(5ー4)

(◎脇役列伝その1:藍思追(5ー3)の続き)  一行はこの蒔花園で野宿をすることに決める。  少年たちが枯れ葉と木の枝を拾ってきて火を起こし、藍忘機は近辺を見回って結界を張りに出かけた。  莫玄羽(魏無羨)は焚き火のそばに座り、長年の疑問を解消すべく、少年たちに話を切り出した。  この部分を抜き出してみよう。  魏無羨はいきなり立ち上がって走り出し、枯れた花々の周りをぐるぐると歩き回る。少年たちはその様子を不思議がった。 「……まさか抹額の意味を知ったからかな? 感極まりす

◎脇役列伝その1:藍思追(5ー3)

(◎脇役列伝その1:藍思追(5ー2)の続き)  一行は潭州に到着した。藍曦臣と合流する前に、彼らはある花園の前を通りかかり、それが広大で立派なのに、誰も手入れをしていないようなのが気になって、中に入って見物して回った。  興味津々に花園を半分ほど回ったところで、藍思追が質問した。 「ここは蒔花女の花園でしょうか?」  蒔花とは季節に応じて咲く花期の短い花卉のこと。この後、蒔花女の花園について、思追と藍景儀との間で会話が続く。それを抜き出してみよう。  真面目でしっかり者