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日本語教師になって3年、思うことは…

こんばんわ。
日本語教師のマリです。

今回は、日本語教師として3年はたらいて思ったことについてお話します。
石の上にも三年、ということで新人とうにはおこがましいと思い、初めのあいさつから「新人」という言葉を消しました。
1年前、2年前とどのような心境の変化があったのか、今回も自分語りにお付き合いください。

半年

1年目①

1年目②

2年目

定期的に自分の考えを書いていてよかったなぁと今更ながらに思うので、今回も未来の自分のために。


心機一転!ベトナムでスタート!

今年の4月から新しいベトナムで常勤として働くようになりました。

まずは話せる範囲で、私の雇用形態をお話ししたいと思います。
勤務時間は8時~17時。お昼休憩は1時間です。
残業はどうしても授業準備が終わらなかった時で、月に5~10時間程度。
土日の勤務も基本的にはなく、JLPT前など年数回です。
残業も休日出勤も申請を行えばきちんと手当が支払われます。
有休もとりやすい環境です。
「推しのライブにバンコクへ行く」「趣味のスポーツ大会に参加しにマレーシアに行く」など、ふらっと海外へ行けるのも魅力だと思います。

給与に関しては、日本の安めの新卒の給料を想像していただきたい。ボーナスはありません。日本採用なので、厚生年金に加入しています。
ただ、家賃・光熱費は会社負担なので、私の場合は、節約とか気にせずに使って生活費は月5万円弱です。
ベトナムでかかるお金と言えば、食費、日用品費、趣向品代。
基本、自炊してますが、気分で外食したり宅配したりもします。1食200円のローカルごはんの時もあれば、1食5000円(お酒ぬき)使うこともあります。
お酒が大好きなので一番の支出になりますが、週1でビール1箱(24本で1800円)購入しても日本と比べるとめっちゃ安いです。
ネイルが手と足、合わせて5000円/月。ベトナムの携帯電話代が500円/月。
2~3か月に1回旅行に行ってパーっと使ってるので、貯金はほぼ増えてません。

業務内容①

日本への渡航を目的として、N3合格を目指している子たちに日本語を教えています。
そのため、日本の日本語学校では行っていた進路指導がなくなり、すごく楽になりました。
生活指導は行いますが、日本で生活している子たちにするものとは異なるので、その点も負担が減ったように感じています。
なにかしらの問題がある学生の指導については、教務主任が指針を示し、必要があれば介入してくれるので、助かっています。

業務内容②

今の職場は、共通のPPTや教案、プリントを使い、授業を行います。
それらは基本的に教務が作成してくれます。必要に応じて資料作成を頼まれることもありますが、通常授業が優先なので負担にならない範囲で教務が割り振ってくれます。

日本で私が勤めていた語学学校では、授業で使うPPTや必要なプリントは0から自作していました。
それで勉強になったと思っますが、上記の授業準備や採点など授業後の作業はコマ給に含まれる、つまりは時間外労働のようなものでした。

入社当初は、他人が作成したPPTや教案を使うのは意図が見えず戸惑いましたが、慣れてくるとめっちゃ楽です。
PPTに挿入するイラストを探したり、初級では未習かどうか確認したり、と地味に時間がかかる作業が減りました。
また、PPTは教務が作成したものをベースにしていれば、多少のアレンジが可能と少し幅を持たせてくれている点も仕事をしやすいです。
教案には学生が躓きやすいポイントや類似文型を記載してくれていて、自分の知識の整理にもなっています。

人間関係

今の職場は、各クラスに日本人教師、ベトナム人教師が1人ずつ配置され、2人で1クラスを担当しています。

同じクラスを受け持つ日本人、ベトナム人の先生はコュニケーションがとれています。(自分を含め、周りの先生たちの様子を見ても)
もちろんミスコミュニケーションや考え方の違いもありまが、そこは普通に話し合いで解決しています。
また、日本人は日本人同士、ベトナム人はベトナム人同士、ぎすぎすすることない関係であると、私は思っています。
ただ、ペアではない日本人教師とベトナム人教師の交流はあまりないので、そこがさびしく感じています。

でも、授業のことでも私生活でも困ったら相談しやすい環境ではあります。
この文法を上手く教えられなかったけどどうすればいい?、○○さん(学生)の対応に困ってる、といったことがら、ネイルサロンや旅行先の情報などなど。
職場の人間関係が良好なのは、仕事をするうえでのストレスが少ないので本当にありがたいです。

教授方法の変化

日本では多国籍の学生が混在しており、基本は直接法(日本語のみ)で教えていました。
本当はダメでしたが、どうしてもの時は携帯の翻訳機を使わせてました…

今の職場では、学生がベトナム人だけなので、ベトナム人の先生がまずは文法や語彙の説明をしてくれます。その後に、日本人が練習や発音の指導を行います。
日本人ももちろん説明をしますが、どうしても伝わらない時はベトナム人先生に「○○が理解できてないようなので、もう一度説明してください」とお願いしています。
中級以降はクラスでできる学生を信じて、文法も語彙も説明をしてもらっています。

学習者が子どもでない限りは、一般教養(これのくくりも文化によって異なるので難しいのですが…)があるので、自分の第一言語で説明してもらったほうが理解が速いように感じています。
また、まちがえ方の傾向もだいたい1つ(学生が多国籍だと個人の間違いなのか、母国語の影響なのか分からない)なので、「ベトナム語はこうだけど日本語は~」という説明が簡潔にできます。

4年目は…

私は現地の生活スタイルや風習・習慣を知ることが好きなのですが、今の環境はそれを感じにくいことや現地人と友だちのような関係を築きにくいので、物足りなく感じています。
海外に住むための手段として日本語教師になったのに、今の職場だとこの手段は間違っていたかなと頭の隅をよぎります。
でも、経験を積んで、日本語教師のおもしろさを再認識し、この仕事は自分に向いているなぁと感じます。
この半年、文法については日本語教師との意見交換、語彙についてはベトナム人講師からの質問で新たな視点から考えられるようになりました。

海外に住む手段として日本語教師があっているのかまだわかりません。
しかし、自分にはない考えに触れられることは楽しいし、新しい知識が身に着くのもおもしろく感じているので、今の職場でもう1年、日本語教師として見識を深めていこうと思います。

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