第12節 文脈と類推の正体
「ここは文脈でさ〜〜」
「ここの単語は類推して…」
みたいなことって一度や二度耳にしたことがあると思います。
文脈ってなんなんでしょう、類推ってなんなんでしょう。
文脈から判断するとは「話の前後関係から行間を埋める」ことと私は考えます。決して、自分の説明が立ち行かなくなったから「文脈で判断」するということにはならないと思っています。
類推もそう。
「類推できますよね」というのは、答えを知っている側の言葉で、いわば予定調和的に答えを合わせにいっている感があります。
再現性が受験では大切だと私は考えます。特定のテキストにしか再現できない、上辺だけの力ではない英語の力を涵養したいところ。
じゃあそれはどうすればいいのか?
多くの英文(とはいっても一週間に2-3本でいいでしょう)にしっかりと向かい合って、構文解析をし和訳を取り、筆者の言いたいことを考え続ける、といった多くの講師がいうようなことを愚直に続けることだと私は思います。
華やかな解き方考え方に目移りしがちだからこそ、地味ではあるものの王道をゆくスタイルもいいのではと。
まあこんなこと予備校で言うと、嫌われるんですけどねぇ。
「この問題はこう解く!(ドンッ!)」っていう人の方が人気が出るのが難しいところ。