麻希子

詩人です。舞台の上で演じたり歌ったり話したりします。 変わった人、不器用な人が好きです。めげない人が好きです。 芸術家がもっとのびのび表現できる世界をつくっちゃうぞ。おー。

麻希子

詩人です。舞台の上で演じたり歌ったり話したりします。 変わった人、不器用な人が好きです。めげない人が好きです。 芸術家がもっとのびのび表現できる世界をつくっちゃうぞ。おー。

最近の記事

野又穣 Continuum 想像の語彙@東京オペラシティアートギャラリー(~9/24)

好きな絵は多々あれど 「この画家の絵の前では、深い呼吸ができる」と感じるものには、なかなか出会えないものである。 私にとってその希有な出会いというのが、野又穣という画家だ。 私の人生にとってこの画家は特別な人といえるだろう。 シュールレアリスムが好きな方なら、きっと何かしら感じるところがあるのではなかろうか。 私はマグリットと恋に落ちた30年前から何年か経て、野又穣の絵に出会った。 日本にもこういう画家がいたのかと大変衝撃を受けた。 確実なデッサン、クッキリとしたフォル

    • 埼玉県立近代美術館でお友達の作品を見る!

      お友達などといったら実はおこがましくて、私がひそかに「画廊の達人」と尊敬している方なのである。達人こと、原島辰男さんは毎週画廊を巡り、ご自身の作品も画廊に数多く出展されている精力的なアーティスト、かつ、専業の作家ではないとのこと。どれだけパワフルなんだろう!と驚かされることがしばしばです。私が初めてギャラリー「スペースK」(「画廊って入りづらいところ?」というインタビューで取り上げたギャラリー:文章下部参照)を訪れたときにご縁ができ、そこからずっと原島さんの活躍ぶりをまぶしく

      • 顕神の夢(川崎市岡本太郎美術館) 取り零した夢のアトモスフィア

        間に合った。というかこの岡本太郎美術館、みなさんは行ったことがおありだろうか。まあなんとも行きづらい場所で、今回の展示は見逃せないなと思いながら最終日に駆け込むパターンなのである。 でも毎回思うのだが、やっぱり来たかいがあったと思う場所なのは間違いない。 顕神の夢。 無意識の中から掬い取ってきたエッセンスを画家というフィルターを通して、紙の上に展開する。その作用が強く表れた作品を一堂に集めたというコンセプトである(私の理解ではあるが)。 ビッグネームも並んでいるなか、その

        • 生きてるうちにアーティスト転生というシリーズで成し遂げたいことのひとつとして、令和のアンリルソーを探せみたいな気持ちがあるんだよな。

        • 野又穣 Continuum 想像の語彙@東京オペラシティアートギャラリー(~9/24)

        • 埼玉県立近代美術館でお友達の作品を見る!

        • 顕神の夢(川崎市岡本太郎美術館) 取り零した夢のアトモスフィア

        • 生きてるうちにアーティスト転生というシリーズで成し遂げたいことのひとつとして、令和のアンリルソーを探せみたいな気持ちがあるんだよな。

          生きてるうちにアーティスト転生 ~ライアー奏者編 後編~ 

          主婦からライアー奏者になった三野友子さん。 前編では、三野さんがどんなきっかけでライアーに出会い、その魅力にどっぷり浸かり、どのように表現の場に飛び出していったのかを伺ってきました。 ここからは、どのようにプロとして活動されるようになったかをお聞きしたいと思います。 ー実際ご自身がプロ意識を持ったと思った瞬間はありましたか? 三野「初めて、自分の直接知らない人が演奏を聴きに来てくれたときでしょうか。最初はmixiとかホームページに書き込んで『いついつこの場所で演奏をしま

          生きてるうちにアーティスト転生 ~ライアー奏者編 後編~ 

          生きてるうちにアーティスト転生 ~ライアー奏者編 前編~ 

          アートなんかで食べていけない! 芸術なんて腹の足しにならない! 非常事態が起きれば真っ先に目の敵にされるモノなのだから。   でも、簡単に諦めがつかないほどアートの世界は魅力的。 つまらないけど腹の足しにはなる日常を人生とするか、可能性が未知数でもアートの世界に飛び込んでみるか。 葛藤は尽きません。   それならば、まず、一線を越えて表現の世界に飛び込んだ先輩方の話を聞いてみませんか。   その決断をした人は現に存在するのです。 その軌跡をたどってみましょう。 ライアー奏者

          生きてるうちにアーティスト転生 ~ライアー奏者編 前編~ 

          あなたはエゴンシーレにどんな眼でみられたのか

          これを読んでいる方は、エゴンシーレ展にすでに観に行かれたか、これから行きたいと思っている方が多いことだろう。 時に、観てきたという方に質問したい。 「エゴンシーレはどんな眼であなたを見つめていたか」 今、あなたは「ほおずきの実のある自画像」を思い浮かべているかもしれない。 あのねじくれた顔、見透かすようなまなざし、朱と緑の対比。 あなたは彼からどんなふうに見られたか。 あの瞳はあなたが絵のどちら側に立とうとも亡霊のように追いかけてきたのではないか? 30年前、あの絵

          あなたはエゴンシーレにどんな眼でみられたのか

          生きてるうちにアーティスト転生 ~映画監督編~ 

          アートなんかで食べていけない! 芸術なんて腹の足しにならない! 非常事態が起きれば真っ先に目の敵にされるモノなのだから。   でも、簡単に諦めがつかないほどアートの世界は魅力的。 つまらないけど腹の足しにはなる日常を人生とするか、可能性が未知数でもアートの世界に飛び込んでみるか。 葛藤は尽きません。   それならば、まず、一線を越えて表現の世界に飛び込んだ先輩方の話を聞いてみませんか。   その決断をした人は現に存在するのです。 その軌跡をたどってみましょう。 映画監督 高

          生きてるうちにアーティスト転生 ~映画監督編~ 

          ギャラリー記事、皆さんのお目にとまってるようで嬉しいなぁ。 足を運んでくださる人が増えるといいなー!!!

          ギャラリー記事、皆さんのお目にとまってるようで嬉しいなぁ。 足を運んでくださる人が増えるといいなー!!!

          画廊(ギャラリー)って入りづらいとこ? vol.2「アイアイエーギャラリー」で聞いてみた!

          画廊ってどんなところ? 「存在を知ってはいるけれど入ったことはない」という方が多いのではないでしょうか。ちょっとイメージしにくい「画廊」という場所。 画廊は美術館に慣れたあなたにも、もう少し違うアート体験を提供してくれる場所です。 まだ出会っていない自分だけの一枚を探しに画廊を訪れてみませんか。 ふらっと寄ってこんにちは! ~「アイアイエーギャラリー」 ギャラリスト稲葉さんに会いに行ってみた~ 東京メトロ日比谷線小伝馬町駅から徒歩で 4 分。 東京らしい雑居ビルが立ち

          画廊(ギャラリー)って入りづらいとこ? vol.2「アイアイエーギャラリー」で聞いてみた!

          ライブハウス怖いよ~ 画廊怖いよ~

          この前「ぼっち ざ ろっく」というアニメを見ていたのだが、陰キャの女の子が一人でライブハウスに入るのに扉の前で何十分もウダウダしている姿に「わかるよ。ぼっちちゃん」と思わずこぶしを握ってしまった。 ライブハウスは地下に入っていくものも多いし、扉も厚くて中の様子がわからない。私は初めてライブハウスに入ったのが30過ぎていたと思うが、ものすごく挙動不審になったことははっきり覚えている。 逡巡した挙げ句、なんとか扉をあけて名前を言ったところに「ドリンクチケット代を」といわれて「?

          ライブハウス怖いよ~ 画廊怖いよ~

          年齢いった母の話が、どんどんクイズ形式になっている。 そして、説明がどんどん曖昧になってゆく。 しかし、それを 「脳内印象派」 と位置づけることで意外とそういうもんかとスルーできる娘なのである。

          年齢いった母の話が、どんどんクイズ形式になっている。 そして、説明がどんどん曖昧になってゆく。 しかし、それを 「脳内印象派」 と位置づけることで意外とそういうもんかとスルーできる娘なのである。

          美術館の役者たち

          この前友人に「美術館に来てる人ってめっちゃ個性的な服装してたりするから、自分もちょっとは気合を入れていくんだ」というような話をしたら「人の服装に興味なんてあるの?美術館なのに?」と聞かれてしまった。 実際、展覧会に絵を見に行っているのは間違いないのだが、結構他人を盗み見ている時間もある。しかし、そのことが変わった趣味だとはついぞ思っていなかった。 美術館はたいてい作品保護のため温度が低いこともあって、機能性重視の服装の人も多いし、かくいう自分も色気のないモコモコの格好で歩

          美術館の役者たち

          太郎にふられたけどめげなかったもんね

          11月某日、午後になって急に岡本太郎展に行こうと思い立ち、重い腰をあげ1時間電車に乗り根津から東京都美術館を目指した。 が、当日券は売り切れ、気を落ち着けんと美術館でトイレに入るものの(マーキング?)この不意打ちにはかなりうろたえた。すでに気持ちがタローマンとツーショットモードだったのだ。 もう日は傾きかけ動物園もあとすこしで閉園という時間、とりあえず一か所でもと飛び込んだ上野東照宮も閉園のアナウンスが聞こえていた。 すっかり太郎にフラれちゃったんである。 暗くなってきた上

          太郎にふられたけどめげなかったもんね

          画廊(ギャラリー)って入りづらいとこ?vol.1「SPACE K 代官山」で聞いてみた!

          画廊ってどんなところ? アートの世界に興味が出てきて存在を知ってはいるんだけどという方は多いのではないでしょうか。なかなかイメージがしにくい「画廊」という場所。しかし、美術館に慣れたあなたにも、画廊はもう少し違うアート体験を提供してくれる場所です。 まだ出会っていない自分だけの一枚を探しに「画廊」を訪れてみませんか。 出窓が目印。穏やかな気持ちでアートに浸れる空間 ~「SPACE K 代官山」 ギャラリスト木村さんに会いに行ってみた~ 東急東横線代官山駅から徒歩で 5

          画廊(ギャラリー)って入りづらいとこ?vol.1「SPACE K 代官山」で聞いてみた!

          画廊とか、紆余曲折とか。

          インタビュー記事というモノに興味が出てきまして、「画廊」っていったい何?フツーに入れるところなの?とか素人丸出しの疑問をギャラリー主さんにぶつけつつ、画廊という謎世界の魅力に迫っちゃおうと考えています。美術館に飽き足らないあなたにオススメですわよ。 あとね、生え抜きじゃないアーティストさんの軌跡とか、そういうものについて記事をまとめていきたいと考えています。 なんか熱量高くて面白い人多いし。 もちろんずっと専業でやってきた方もすごく興味深いお話ししてくださるので、これからお

          画廊とか、紆余曲折とか。