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野草デビュー 189 ジュウニヒトエ

薬草教室で教えてもらったジュウニヒトエです。写真なし
おしとやかなお名前。
検索すると春によく見かける雑草アジュガと同じような仲間らしい。
葉っぱもアジュガのようです。花がないので見分けがつきませんでした。

牧野富太郎学生版原色植物図鑑続野外植物編より
牧野富太郎による新種記載。

林のなかによく見られる多年生の草本。
根もとから、まっすぐに、あるいは斜めに立つ茎が数本でる。
茎にも葉にも、白い毛が多い。
下部にひろいうろこがあって、茎のもとを包んでいる。
葉には柄があり、茎にむかいあってつく。
葉の縁にあらい波状の歯があり、白っぽい緑色である。
4~5月頃、茎のこずえに花の穂ができる。

ジュウニヒトエの花穂

花はうす紫色で小さなくちびる形をなし、花の軸にまわり咲く。花は下くちびるが大きく三つにさけている。
和名は''昔の女官のかさね着''に花が似るところからきた。
                    牧野富太郎図鑑より

写真はウイキよりお借りしました。

ウイキより

ジュウニヒトエ(十二単、学名:Ajuga nipponensis)は、シソ科キランソウ属の多年草。

 類 : キク上類 Superasterids 
類 : キク類 Asterids : シソ類 
目 : シソ目  
科 : シソ科 
亜科 : キランソウ亜科 
属 : キランソウ属Ajuga 
種 : ジュウニヒトエ A. nipponensis
学名 Ajuga nipponensis Makino (1909)
和名 ジュウニヒトエ(十二単)

特徴 
茎は数本が束生し、花時に直立または斜上して、高さは10-25cmになり、全体に白い長毛が密生する。
基部に2-3対の鱗片状の葉があり、茎の中部以上の2-4対の葉は大きくなり、さじ状から倒卵状長楕円形になり、長さ3-5cm、幅1.5-3cm、白色がかった緑色になる。
葉の先は鈍頭から円頭、基部は次第に狭くなって翼のある長さ1.5-3cmの葉柄になり、縁にはまばらに粗い波状の鈍鋸歯がある。 

花期は4-5月。花は淡紫白色の唇形で、茎の上部に5-10段になる長さ4-8cmの輪散花序になる花穂をつける。
花は花軸のまわりに輪生し、萼は長い毛があり、5裂する。
花冠は長さ約9mm、上唇は浅く2裂して小さく、下唇は大きく3裂して長さ5-6mmになり、中央の裂片は大型になる。
雄蕊は4個あり、うち2個は花糸が長い。
果実は4個の長さ1.5mmになる分果で、宿存性の萼に包まれる。 

分布と生育環境 
本州、四国に分布し、やや乾いた丘陵地のやや明るい林の中、林縁、草原に生育する。 
中国大陸や台湾から報告されるものは本種ではなく、
別種で、シンチクキランソウ Ajuga labordei Vaniot (1938)(中国名:紫背金盤)(シノニム、Ajuga nipponensis auct. non Makino)という。 

名前の由来 

 和名ジュウニヒトエは、「十二単」の意で、花が重なって咲く様子を女官が着用する十二単に見立てたもの。
古くからある名前で、1856年(安政3年)に出版された飯沼慾斎の『草木図説』前編20巻中第11巻の「ジウニヒトヘ」には、
「形キランサウの花ノ如乄(して).帽尤小ニ乄(して)頂ニ一缺アリテ殆ト十二裂ノ看アリ」とある。
 種小名(種形容語)nipponensis は、「日本の」の意味で、牧野富太郎 (1909)による新種記載。

以下は写真↓ですが貼れませんので後日

①茎は3本が束生している。花茎が立つ前。
写真はウイキよりお借りしました
②基部に2-3対の鱗片状の葉があり、茎の中部以上の2-4対の葉は大きくなる。 
写真はウイキよりお借りしました
③茎は花時に直立して全体に白い長毛が密生する。 
写真はウイキよりお借りしました
④花は淡紫白色の唇形で、茎の上部に5-10段になる花穂をつける。
写真はウイキよりお借りしました



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