野草デビュー 167 クコ
お目にかかれるとは。
これは何?で正体を知りました。
相模川河川敷の野草散策で大きな収穫クコ。
9月に行った北鎌倉の緑地にはありとあらゆる野草があります。しかも野草の案内人さんが頼もしい味方です。北鎌倉で教えてもらったクコですが写真を無くしてしまったので現実味がありませんでした。
なので河川敷のクコはほんとにうれしかったです。まだ30~40cm位でしたがふさふさ緑色のまっすぐな立ち姿。
食べられそうなので3~4本摘んできました。1本挿し木にして育ててみたい。
ウィキより
クコ(枸杞、学名: Lycium chinense)は、東アジア原産のナス科クコ属の落葉低木。
荒れ地などに見られ、夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせて、秋に赤い果実をつける。有用植物で、食用や薬用に利用される。
北アメリカなどにも移入され、分布を広げている。
別名、ウルフベリー、ゴジベリー。中国植物名は枸杞。
目 : ナス目 Solanales
科 : ナス科 Solanaceae
属 : クコ属 Lycium
種 : クコ L. chinense
学名 Lycium chinense Mill. (1768)
シノニム Lycium rhombifolium (Moench)
和名 クコ(枸杞)
名称 和名クコは、漢名に由来する。漢名(中国名)で「枸杞」と書き、中国の古書に「枸橘(カラタチ)のようなとげがあり、杞柳(コリヤナギ)のように枝がしなやかに伸びるので、枸杞と名付けられた」との記述がある。 日本の地方により、アマトウガラシ、オニクコ、カラスナンバン、カワラホウズキ、キホウズキ、シコウメ、ノナンバンなどの方言名でも呼ばれている。 英名のゴジベリーの名が逆輸入され、日本の園芸店でもゴジベリーの名で流通することも多い。
分布、生産地
日本全域(北海道・本州・四国・九州・沖縄)、朝鮮半島、中国、台湾に分布する。
平地に分布し、山地には見られない。
日当たりのよい原野、河川堤防、土手、海岸、市街地や農耕地帯の道ばたなどのやぶに自生しており、人の手が加わりやすく、高木が生えきれない環境によく生える。
ある程度湿り気のある水辺の砂地を好む。
庭などで栽培もされる。
日本では、土手や道ばたのやぶでよく見られるが、かつて一時の漢方薬ブームで頻繁に採取され、見かける数が少なくなった。
形態・生態
高さ1 - 2mの落葉広葉樹の低木。暖地では半常緑化している。
株元から茎が何本も立ち上がり、弓状に垂れ下がってやぶ状になる。
茎は細長く伸びて直立せず、枝は長さ1 m以上、太さは数ミリ- 1センチ ほどで、よく分枝して細くしなやかである。
3 - 4月ころに芽吹き、枝には葉と、葉の付け根に1 - 2 cm程度の棘が互生する。
葉身は、長さ2 - 4 cm程度のやや先が尖った楕円形から倒披針形で、革質で縁がなめらかで、数枚ずつ集まるように枝から出る。
垂直方向以外に地上にも匍匐茎を伸ばし、枝先が地に接すると発根して、同様の株を次々と作って繁茂する。
葉は、長さ2 - 4 cmの倒披針形か長楕円形の全縁で、束生して数個が集まり、葉質は厚く、軟らかで無毛である。
葉の付け根には、しばしばとげ状の小枝が生える。
開花期は晩夏から秋(7 - 11月)で、葉腋から1 - 4個の細い花柄を出し、直径1 cmほどの小さな薄紫色の花が咲く。
花は鐘形で、花冠は5裂する。花から5本の長い雄しべが出て、目立つ。
果実は液果で、花が終わると9月ころに結実し、長径1 - 2.5 cmほどの楕円形で、晩秋に橙紅色に熟す。果実の中に種子が20個ほど入り、一つの種子の大きさは2ミリ 弱ほどで、腎円形や楕円形で平たく、種皮は淡褐色で浅い網目模様があり、ざらつき感がある。
性質は丈夫であり、5月ころに、しばしばハムシの一種トホシクビボソハムシ(Lema decempunctata)の成虫や幼虫が葉を強く食害したり、何種類かのフシダニ(クコフシダニ)が葉裏に寄生して虫癭だらけになったりするが、それでもよく耐えて成長し、乾燥にも比較的強い。また、アブラムシがついたり、うどんこ病にかかることも多い。
一旦定着すると匍匐茎を伸ばして増え続け、数年後にはまとまった群落となることが多い。挿し木で簡単に育つ。
利用
クコの実が杏仁豆腐のトッピングに使われる 非常に有用な植物で、葉や果実が食用、茶料、果実酒、薬用などに、また根は漢方薬に用いられる。
萌芽力が強くて剪定にも耐えるため、庭園樹や生け垣に利用されることがある。
挿し木や株分けで、容易に繁殖することができる。
食用
赤く熟した果実には、ベタイン、ゼアキサンチン、フィサリンなどが含まれ、強壮作用があり、乾燥させたクコの実をホワイトリカーに漬けこんで健康酒としてクコ酒にするほか、生食やドライフルーツでも利用される。薬膳として粥の具や杏仁豆腐のトッピングにもされる。
また、柔らかい若葉も食用にされ、軽く茹でて水にとってアクを抜き、お浸し、和え物、油炒め、クコ飯、ポタージュ、佃煮や、生のまま汁の実、天ぷらに調理されたり、サラダや料理のトッピングに利用される。
若葉の採取時期は、暖地が4 - 5月ごろ、寒冷地は5 - 6月ごろが適期とされる。
アク抜きの際に、水にさらす時間が短いと、葉の色が茶褐色に変色する。
若芽は茹でるとよい香りがして、コクのある味わいが楽しめる。
成葉は天日で干してお茶代わりにする。
牧野富太郎学生版原色植物図鑑続野外植物編より
野原、路のそばなどに見られる冬は葉を落とす灌木。
木の高さ1-2mに及ぶ。茎は縦に、すじが通り、たくさん根元から茂り、とげに変わった小枝がある。
葉は茎から、たがいちがいに、あるいは、たばになってはえる。
葉の質はやわらかで、ふちはなめらかである。
夏になると、葉のもとから花梗が出て、うす紫の小さな花が咲く。
がくは緑色で短い筒をなし、先は五つにさけている。
花びらも五つにわかれ、紫のすじがある。
おしべ5本。
果実は赤い楕円形で、葉は食用となる。