野草デビュー 127 コゴメイ やっかいな野草
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欄干越しに撮りました。
川の中洲で花火のように開いて綺麗でした。
みちくさ部に尋ねると
「場所や出で立ちからして、おそらくコゴメイですが、詳しく見ないと断定はできませんので、ご参考までに(^.^)」
とりあえずコゴメイで調べると、イグサを駆逐するやっかいなイグサ科の植物。
綺麗~と感激してはいられません。クワバラクワバラ
三河の植物観察によると
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花期 5~6月
高 さ 70~150㎝
多年草
河川敷、溜池、道端
帰化種 オーストラリア(ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、西オーストラリア州)、ニューカレドニア原産
近年、近畿、東海地方の沿海部で発見され、原産地不明とされていたが、オーストラリア原産のJuncus polyanthemusと同定された。 養鰻池の跡地に群生し、場所によっては道端でも見られる。
多年草、根茎は短く、強い。
稈は円柱形、長さ65~115 (たまに~140)㎝、直径2.0~4.5㎜、柔かく、灰緑色、粉白を帯びる。
稈の縦筋(striations)は40~100本、髄(pith)は中断し、しばしば上部で連続する。
低出葉(cataphylls)は長さ11~27㎝、緩く、外面は黄金褐色~基部は暗ピンク褐色、内面は暗黄金褐色~銅色。
花序は偽側生、拡散し、長さ3~10㎝、花は多数つき、単生又はたまに疎に束生する。
最下の総苞片は長さ10~32㎝、花序より長い。
花被片はわら褐色、縁が広く透明になる。
外花被片は長さ1.7~2.3㎜、内花被片より長いか、同長。雄しべは3(~6)本、外花被片より短い。
葯は長さ 0.4~0.7㎜。蒴果は長さ1.8~2.5㎜、外花被片より長く、楕円形、先は鈍形、微突起が無く又はかろうじてあり、黄金褐色。J. usitatus や J. mollisとしばしば交雑する。
【日本で見られるもの】 根茎は匍匐し、節間は短い。
茎は直立して多数叢生し、平滑、茎の直径は2~3㎜、茎の髄が未発達で梯子状になるのが特徴。
茎の基部は赤褐色~黒褐色、光沢があり、葉鞘の上部は藁色になる。
花序は大きく、長さ5~15㎝。
花序軸は扁平。
花被片は6個つき、披針形、鋭頭、辺縁は膜質。雄しべは3個。
柱頭は赤紫色、3分岐する。
果実(蒴果)は長さ約2㎜の卵状球形、微凸頭、花被片より長い。
種子は長さ約0.3(実測0.33~0.42)㎜。
イグサは茎の髄が隙間なく詰まり、梯子状にならない。
花序が小さく、果実にやや3稜があり、花被片からあまり突き出ないものも見られる。
西宮の湿性、水性植物さんによると
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近年、各地で発見されて増加傾向にある、
原産地不明で大型化する多年草の帰化植物。
当地では武庫川河川敷でかなりの個体数が見られ、すでに在来種であるイグサはほぼ見られなくなってしまった。
茎は密に叢生して大株となり、基部は褐色で光沢がある。下部に数枚の葉身のない葉鞘を付け、葉耳は未発達。 茎には微細な条線があるが、ホソイのような目だった肋はなく、内部の髄は未発達で空隙が多い。 花序枝には長短があるが、長いものはやや捩れて、長さ4cm以上にもなる。 蒴果は球形に近い楕円形で、花被片は蒴果のおよそ1/2、卵形で先は尖る。 痩果は半透明さび色で、表面に横長の格子紋があり、長さ約0.3mm、上端は嘴状となってとがる。
【メモ】 兵庫県内では南部の溜池や河川敷に分布域が広がっており、今後注意すべき外来種であると考えられる。 定着がみられる生育地では、溜池の一画を埋め尽くすほどの群落が見られる。
イグサの仲間は種子表面に粘液があることから、車のタイヤによる種子の拡散が分布拡大の主要な要因と考えられる。 侵入定着した場所は、いずれも交通量の多い道路に面しているか、車両の解体工場に面した溜池である。 近似種 : イグサ、 ホソイ