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野草デビュー 207 イヌカタヒバ
お屋敷のどれでも100円苗で、ミソハギを買いました。その苗に苔が生えていて「趣あるじゃない」と見ていました。
単なる苔。その苔が立ってきて(゚-゚)伸びてきてそりゃもう(゚-゚)、ヒバの葉っぱのようになったのです。苔だったのに。
♪苔のようで苔じゃない。それは何かと申しますと、シダシダ、植物、イヌカタヒバ♪
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ヒバの仲間のようなそうじゃないような。岩の名が付くイワヒバ科。
面白い植物ですね。
ウィキより
特徴は詳しすぎて難しいイヌカタヒバ
イヌカタヒバは注意喚起もでています。
逸出したらどんどん増えて止まらないから育てない方がいいと注意喚起されました。恐る恐る育ててますが、フォローしているうりぼうさんから庭のイヌカタヒバが繁殖してるとのことです。(オリヅルランの二の舞になるかな)
![](https://assets.st-note.com/img/1724986718445-uzDh7gYFDg.jpg)
写真はウィキよりお借りしました。
イヌカタヒバ Selaginella moellendorffii Hieron. はイワヒバ科に属するシダ植物の1つ。
カタヒバに似たもので日本では八重山諸島にのみ自生する。ただし現在では栽培逸出で帰化植物として見ることが出来、日本本土のかなり広い地域で見ることが出来る。
目 : イワヒバ目 Selaginellales
科 : イワヒバ科 Selaginellaceae
属 : イワヒバ属 Selaginella
種 : イヌカタヒバ S. moellendorffii
学名 Selaginella moellendorffii Hieron.
和名 イヌカタヒバ
特徴
常緑性の草本。地下茎はコケなどの間を匍匐して伸び、その径は1.2mmで、表面には藁色の葉を密着するように付けており、また所々から根を出している。
その先端は次第に上に伸びて地上茎となり、3~4回の分枝を出して普通のシダの葉身のような形を取るが、本当の葉はその茎の表面に並んだ鱗状のものである。
地上茎の分枝を始める部分までは葉柄のように見え、その長さは地上茎全体の約半分。分枝して葉身状となる部分の概形は広卵状三角形で先端は細く尖り、長さ12~25cm、幅5-10cmほど。
![](https://assets.st-note.com/img/1724986743284-sjYraCx3KA.jpg?width=1200)
写真はウィキよりお借りしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1724986800332-UnPt5maGGN.jpg?width=1200)
写真はウィキよりお借りしました。
本当の葉は茎の基部ではまばらにあって茎の表面に張り付いており、藁色をしており、茎の周囲のどの位置のものも同じ形となっている。
左右対称で先端は次第に細くなって鋭く尖り、縁は滑らかで中肋ははっきり見て取れる。葉身状の部分では葉に2形があり、茎の上面に並ぶ背葉と側面に伸びる大きめの腹葉に分かれる。背葉は基部は不揃いで卵形をなし、その先端は小さく突き出して芒状となっている。
また縁は膜状に広がっているのがはっきり見て取れ、微毛がある。腹葉は卵形で先端は突き出して尖り、基部は不揃い この類では胞子嚢は茎の先端に集まって胞子嚢穂を形成するが、本種の場合、茎の先端に単独で生じて長さ5~15mm、その部分では葉はみな同型で、卵形で先端は突き出して尖り、縁は膜質で少し広がり、鋸歯がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1724987032492-0meFkVLOwn.jpg?width=1200)
また秋になると枝先に小さな葉が寄り集まったような無性芽(植芽)を生じる。
なお晩秋に植物体全体が赤褐色に紅葉するのが見られる。
枝先の背面 背葉、腹葉の形と先端に無性芽 胞子嚢穂のついた枝 胞子嚢穂の拡大
分布と生育環境
中国からベトナム、台湾、フィリピンに分布するもので、日本では八重山諸島の石垣島と西表島からのみ知られる。
日本の分布地は本種の分布の北限に当たる。
ただし日本本土では栽培品から逸出したものが帰化し、本州各地で「増殖しつつ」あるとのこと。
サツキの鉢植えなどから広まったとも言う。
沢沿いの湿った岩の上について生育する。日当たりのよい場所に生育し、高所の樹幹に生える例もある。 ただし移入のものは人家の石垣などにも見られる。野外で越冬するので耐寒性はある様子。
中国では解熱、利尿、止血などに利用される
保護の状況
環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類に指定されており、沖縄県でも絶滅危惧II類に指定されている。生育地も個体数も少ない。実際のところ、生育が確認されているのは石垣島で3カ所、西表島で1カ所のみで、その個体数も少ないという。
なお、高知県が一時本種を指定していたが、2020年の改訂でこれを除外し、その理由は栽培逸出と判断したからとのこと。 ただし上記のように国内移入種として本州各地で繁茂しつつあり、むしろ在来のカタヒバより本種を見るのが簡単、という状況が出来つつある。