野草デビュー 203 コバノタツナミソウ(小葉の立浪草)
お豆腐屋さんの植え込みにて可愛い紫色小花を発見!葉っぱを見るとミントのよう。こんな花のミントがあるのかな?ミントの花って白いよね。頭の中で巡るめく。
葉っぱをかじってみた。全くミントではない。草。
我に返って写真を撮りグーグルレンズで検索。
タツナミソウ、イガタタツナミソウ、コバノタツナミソウ、オカタノタツナミソウ、シロバナコバノタツナミソウ、コガネバナなどなど。
タツナミソウが多いからタツナミソウかな。
みちくさ部さんの出番。タツナミソウでしょうかと質問。答えはコバノタツナミソウとのこと。
どうしてかな?タツナミソウとコバノタツナミソウの違いを調べると葉っぱのギザギザの違い。
コバノタツナミソウは4~6ギザギザ。タツナミソウは5~10ギザギザなのだとか。
見た目は6ギザギザだからどちらにも該当する。
他には葉っぱにビロード状の短毛が生えているということなのだそう。
園芸品種、白花のタツナミソウは珍しいらしい。
コバノタツナミソウ
三河の野草さんより
コバノタツナミ
小葉の立浪
シソ科 Lamiaceae
タツナミソウ属
別 名 ビロードタツナミ
中国名 小叶韩信草 xiao ye bian zhong
学 名 Scutellaria indica L. var. parvifolia (Makino) Makino
花 期 5~6月
高 さ 5~20㎝
生活型 多年草
生育場所 海岸に近い丘陵の林縁
分 布 在来種 本州(関東地方以西、四国、九州、中国、台湾 )
タツナミソウの変種。
別名のようにビロード状の短毛が密生するが、短毛の量は変化する。
日本で最も普通に栽培されている。
多年草。茎は暗紫色、1本~少数出て、高さ5~8~16~20㎝、基部が倒れて這い、先が斜上~直立、直径約1~1.2mm、角(かど)や先に微軟毛がある。
葉柄は長さ 0.4~1.4(~2.8)㎝。
葉身は心状卵形~卵形、長さ0.5~0.8~1.5㎝×幅0.8~1㎝、基部は切形~くさび形、縁は約5(3~7)対の粗い円鋸歯、先は鈍形、両面に毛があり、下面には腺点がある。
総状花序は頂生、長さ4~8~12㎝。苞は無柄、長さ3~6mm×幅1~2.5mm、縁は全縁。基部の苞は葉状、卵形、長さ1.7㎝以下、微軟毛があり、縁は円鋸歯縁。花柄は長さ2.5~3mm、微軟毛がある。咢は長さ約2.5㎜、租毛があり、微軟毛がある。
スクテルム(scutellum:咢の上唇につく大きな突起、属の特徴でもある)は長さ約1.5mm、直立し、果時に長さ3mm以下に広がる。花冠は青紫色(品種は白色、淡紅色)、長さ1~1.5㎝、外側にまばらに微軟毛があり、唇の内側に毛があり、のど部で幅約4.5mm。下唇の中裂片や側裂片に斑紋があるが、斑紋の濃さや形は変化し、ほとんど無いこともあり、円状卵形、中間でわずかにくびれ、先は凹形。側裂片は卵形。小堅果は栗色~暗褐色、卵形、長さ1~1.2㎜、小突起が密にあり、小突起は尖鋭形、先に微細な渦巻状の鈎をもち、内側の基部近くに円筒形の突起がある。
花期と果期は5~6月。開花期以降は閉鎖花をつける
タツナミソウはやや大形で、軟毛が密生。また、葉の鋸歯が多く、花の下唇の左右の側裂片には斑紋がない。 オカタツナミソウの花穂はタツナミソウより短く、茎の先に花が固まってつく。