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薬草デビュー 54 ハルジオン 民間薬 漢名 春紫苑 生薬名? 味 苦? 性質? 帰経?
一昨年はハルジオンとヒメジョオンの違いがどうしても分からなくて、困っていました。花の違い、茎の違い、葉の違い、教えて貰ってもわからない。
フォローしている「なつめぐLabo」さんの説明でやっと腑に落ちて、昨秋、野草散策会で蕾が上を向くヒメジョオンを見つけ、とても嬉しい気分になりました。
そして春、近所の団地に生える群生。うつむく蕾にオッ、ハルジオンじゃない😊ハルジオンをはっきり認識した嬉しさで幸せいっぱい。
ハルジオンとヒメジョオンの違いがわかったのでもう迷わない。
中村臣市郎先生のハルジオン考ではハルジオンの効能効果が詳しく述べられていますが、生薬名は探せず民間薬としてハルジオンを薬草デビューします。「解熱」とあるので、性質は寒、微寒、涼のどちらかだと思われます。
驚異の薬草入浴革命 中村臣市郎ハルジオン考①
日当たりのよい空き地、荒れ地、草地、堤防、河川敷、とにかくいたるところに生えている身近な薬草、それがハルジョオン、またはハルジオンである。
かなり鮮烈な芳香があり、薬草の中でも美味の筆頭である。
人類はどうしてこのような健康と美味のある草を野菜として利用しなかったのか、不思議なほどである。
健胃、整腸、殺菌、解毒、消炎、利尿、ウイルス性肝炎、マラリア、解熱の薬として利用されてきた。
春から初夏にかけて茎から取り3本ほどを束にしてヒモで縛り、まな板の上に乗せてすり棒で汁が出るくらい叩いて浴槽に投入するとこれが素晴らしき入浴剤となる。浴室が薬草園に変貌する。
ハルジオン薬草の会 中村臣市郎ハルジオン考②
山野、荒地、空き地、どこにでもあるハルジオンである。
アジアで友人がマラリアにかかり死にかけた時一命を救ってくれたのがこのハルジオンであった。
まさに命の恩人である、欧米やアジア地方、また日本ても、この花は解熱剤になる。
健胃整腸、利尿、浮腫、肝臓病などに有効である。
1日茎葉が10グラムをフライパンで煎り熱湯で蒸らして飲む。
全体に芳香があり、この草を刻んで、炊きあがりのご飯に混ぜて食べると筆舌し難いほどうまい。
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和ハーブの会より
採集と調整
開花期に花を採取して、陰干しにして乾燥させる
葉は、随時採取して天日乾燥させる
薬効・用い方
糖尿病の予防やむくみをとる茶材として用います。
乾燥した花や葉を混ぜて、1日約10グラムを、適量の水で煎じて、お茶のように飲用します。
糖尿病の予防には、乾燥した花を粉末にして、1回2グラムを服用します。
食用としては、若芽はやわらかいので、適時採取して、塩を入れた熱湯でかるく茹でてから、水にさらしてアク抜きをしてから調理します。
おひたし、あえもの、油いため、佃煮などにします。特に若い葉は、そのままころもをつけて天ぷらにして香りを楽しむ