薬草デビュー 45 カキドオシ 生薬名 連銭草(金銭草) 馬蹄草 味 甘、性質 涼 帰経 肝、腎、膀胱
佐藤潤平「家庭で使える薬になる植物」1集より
疳(かん)取りの妙薬 カキドオシ
馬蹄草 連銭草(レンセンソウ)
☘️疳(かん)取りの妙薬 「カキドオシのまたの名にはカントリソウとあるのは名前のとおりで、子どもの疳の虫をこの草でなおすから、疳取草、すなわちカントリソウである」
🤔🤔🤔🤔
疳の虫?
兄が疳の虫が強いと言われてましたが、そういう子に飲ませる薬草があることに驚いています⤴️⤴️
疳と癇の違い。癇癪かんしゃくの癇。「癇癪持ち」や「癇に触る」という言葉もあります。
神経過敏な子どもに対して癇癪の癇ではなくて疳の字を使うのだそうです。
福井市福祉部子育て支援課ブログさんより「疳の虫」の詳しい記事がありました。長文です
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宇津(うづ)救命丸、樋屋奇應丸(ひやきおうがん)聞いたことあります。小児が飲むお薬だったのですね。
☘️採取期と薬効
花のある時期に全草を採取して乾燥し、長さ1cmぐらいの大きさに切り紙袋に入れて貯蔵する。
子供の疳すなわちヒキツケ・かぜ・血止めなどには、馬蹄草6~10gを水0.5㍑でその半量ぐらいに煎じ、これを1日量として3回に分けて飲む。
お茶のように服用しておれば、きょうそうざいにもなる。また慢性のかぜ・肺炎・泌尿器の病気などにも効がある。
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☘️カキドオシ効能ウイキより
全草を乾燥したものは和種・連銭草(れんせんそう)、中国種・金銭草という名で生薬にされ、子供の癇の虫に効くとされる。
このことから俗にカントリソウの別名がある
地上部の茎葉には、精油としてリモネン、このほかウルソール酸、硝酸カリ、コリン、タンニンなどを含んでいる。
一般に、精油には高揚した気分や高ぶりを鎮静する作用があるといわれている。
過去の研究によれば、カキドオシの温水エキスを糖尿病の動物に与えた実験で、血糖降下作用があることが認められるとした報告もされていて、糖尿病治療にも応用できることが日本生薬学会で発表されている。
しかし、動物実験により糖尿病に良いとされる発表については、これを疑問視する人もいる。
生薬の連銭草は、4 - 5月ころの開花期に、地上部の茎葉を採取して陰干しにしたものである。
上方の花が残っているころに、茎を切って水洗いして、20本ほど束ねて風通しの良い日陰に吊るして陰干しにする。
民間療法では、尿道結石、胆石、利尿、消炎薬として、連銭草1日量5 - 15グラムを、約500 - 600 ㏄の水で半量になるまで煮詰めた煎じ汁を、1日3回に分けて分けて服用する用法が知られる。
尿道結石にはウラジロガシと一緒に、胆石にはカワラヨモギと一緒に煎じるとよいとも言われている。
幼児の癇の虫には、前記の3分の1量以下の連銭草の煎じ汁を用いるとされ、苦いので甘味を加えて複数回に分けて服用するものとされている。
このほか、湿疹の幹部に煎じ汁を直接塗ったり、糖尿病予防に服用するといった民間療法がある。
⚠️冷え症や妊婦への服用は禁忌とされている⚠️
健康食品
抽出物には血糖値降下作用、体内の脂肪や結石を溶解させる作用があるなどとして漢方薬、ダイエット茶とされることもある。
しかし、国立健康・栄養研究所によれば、ヒトでの安全性を証明する十分なデータは不足している。
また「過剰摂取をすると胃腸粘膜や腎臓の炎症を引き起こす可能性」「ワルファリンを成分とする医薬品との相互作用」「発作性疾患のある人は使用禁忌」「腎疾患、肝疾患に罹患している人は使用禁忌」などの注意が促されている。
動物実験
一方、研究によるマウスやラットによる動物実験で、発毛効果、血糖上昇抑制、血圧上昇抑制などの効果があることが報告されている。