合理的に考えることの大切さ
ローの先生方にそれを相談したら「不安な気持ちはみんな一緒だよ」「働きながらなんて司法試験は絶対無理だよ」「夢は諦めたらもう終わりだよ」
ほんとに。ほんとに胸に刺さる言葉です。
みんな、不安だし家に帰ったら毎日泣いてる人もいるかもしれない。
その事を、現在は夫で精神科の医師である、当時の医学部の彼に相談してみた。やっぱり、先生達のアドバイス通り、法曹対策、第一志望対策を一本で絞るしかないかなと相談した。そしたら、彼の答えはこうだった。
「でも、それって結局は根性論に近いものがあるよね。確かに受験は誰もが不安に感じるし先生の言ってることも分かるけど、司法試験はまた話が違う。高校受験や大学受験、就活のように受験してる時は年は若くないし、今後のリスクを考えてしまうのも当たり前なのではないのか」
「頑張って勉強して、想像以上に高い壁で、不安だけど頑張るぞ!って思う事が理想かもしれないけど
少し自分にとって違和感を覚えたら、一度立ち止まって冷静に考えてもいいのではないのか」
「通常は医学部のようにもちろん勉強は必要だけど90%以上の合格率で就職先も安定している分野とは訳が違うし、他の受験生達が(気づいてるかもしれないけど)気にしないようにしている将来の対策の、直感的な疑問が働いたのであれば、自分の心とむかいあってそうだんしてみたらどうか」
と、アドバイスしてくれた。
当時はスタバで、彼は医師国家試験の対策問題集、私は予習復習をしていた。
そして、帰宅。
実は兄も医者なのだ。当時も現在も彼はフリーランスだ。外科を掛け持ちしている。周りからは「恥ずかしい」と冷ややかな目で見られても特に気にしていない様子。
その兄に相談した。そしたら彼は
「何かを得るためには、何かを捨てる覚悟が必要だよ。要するに諦めることも必要ってこと。お前は何を一番諦めたくない?そして何を一番手放してもいいのか。そう考えるといいよ」
そう言って自分の部屋に入ってしまった。
ベットの上で、考えた。
「何かを得るためには大切な何かを捨てなければいけない。」響いた。
そこで私は自分のなかで結論を出した。
一番の夢だった司法試験の現役合格の目標を捨てること。
それが一番、自分のなかでリスクがないやり方だった。受験資格を得て、安定した公的な機関に働きながら、余った受験回数に挑戦し続ける。
ならば公務員になって、もし受かった場合は?
弁護士になりたい、でも、せっかくの安定した公的な機関に就けたのに手放すことはもったいないのではないのか。
それならば、公務員の身分を保ちつつ、法曹資格を活かした働き方をすればいいのではないのか。
やはり、一度採用してもらった公的の機関を裏切るという形にはしたくない。安定もほしいし努力してつかみ取った法曹資格を活かした働き方もしたい。
また、もっと深掘りすれば、安定もほしいし、弁護士の夢も諦めたくない。
端から見たら、なに甘えてるんだ!という意見も多いと思う。なぜなら周りは、リスクもなにもかも捨てて、司法試験の現役合格に向けて自習室でコツコツと対策している。彼らは、リスクを背負う覚悟がある。しかし私は、覚悟をしていたのだが、ここまでのキツさや壁の高さだとは想定以上だった。また、おそらく、定期試験対策と司法試験の対策両方することは、内容が被ってないことも多いため、いくら司法試験の問題と被ってるっていっても、2つの対策をすることは身体的よりも精神的に厳しい。