手話デビュー①【コミュニケーション色々】
勇気を振り絞っての彼女の肩に「トントン」。
振り返った彼女に、練習してきた手話で「〇〇(指文字)の母です」としてみました。驚いた彼女は「手話どうして?」と言ったように思います。私は「手話を覚えたい」と手話で返すことができ、私の手のひらに「うれしい」と指で書いてくれました。次に会った時には、手話の本を持ってきてくれました、「あげる」と。
それから私達は、ありとあらゆる方法でおしゃべりをしました。スマホがまだない時代、筆談や手のひら書きはもちろん、土に棒で文字を書いたり、口を大きく開けて話したり、その手話を毎回教えてくれたり。私はもともとオーバージェスチャーな方でしたが、それから益々オーバーになったのではないかなって思います。
今思うと、コミュニケーションの取り方がちゃんと出来てたんですね。「相手に伝えようとする気持ち」という1番大事な部分が、誰に教えられることなく身に付いていたような気がします。
手話を学ぶにはろう者と話すのが1番!と散々ろう者に言われ続けてますが、その通りの私の手話デビューではないかな。
つづく