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聞き取り通訳

盲ろう支援をする前は、聞き取り通訳は出来ると自負していました。というのも狭い地域の中で手話通訳をし、ろう者の本音も聞こえて来ず、通訳をやって終わりの状態で自己満足してた気がします。その時の自分は、自分の手話表現を録画して見直すこともなく次から次へと手話通訳をこなしていました。

コロナ禍で日本手話の勉強の機会が出来たのと、盲ろう支援を始めて手話が変わりました。盲ろう者には、ダラダラと手話をするのでは通じないことを知りました。ハッキリとメリハリと間をうまく使わないと伝わらないのです。指文字もハッキリと且つリズムカルに表すようになりました。それでも伝わらない全盲ろう者には、手のひらに書きます。そう、一回表しただけでは伝わらないことが多々あるという体験をし、自然とメリハリがついた手話になっていきました。

先日、一緒に通訳をした手話通訳士の方に、わかりやすいと言われました。そういう言葉で自分の手話技術が少しずつ上がってると実感します。いろんな要素が相まって今に至るんでしょうが…。

といえども、まだ盲ろう通訳でも通じてないことが多々あります。そこに気づいてから通訳が出来る訳で、研鑽が必要です。

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