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死なれちゃったあとで

父の一周忌の日取りについて母から電話がある。
新盆で帰省したばかりだけど、来月かー。

先日の帰省で、実家のリビングと母の寝室に
父と母のツーショットの写真立てを発見して
ぎょぎょぎょ!ってなった。

母いわく、
「あの時の旅行、楽しかったから」らしいけど
言い訳っぽくごにょごにょ言っていた。
正直、違和感でしかなかった。

母はわたしが帰省するたび、
父に対して小言を言ったものだ。
わたしはそんな母にいつも同情した。

俺サマで暴れん坊将軍みたいな人だった父。
母に対しては甘えもあってか、
物言いがスペシャルきつかった。

父が亡くなり、葬儀屋さんから
故人の人柄について尋ねられたときも、
「意地悪な人でした」って言ってたよね。。

それなのに。
ツーショットの写真立て。

。。人の気持ちは計り知れない。

50年以上連れ添ったバディに対する
母の感情のグラデーションは、
娘のわたしにはちょっと想像がつかない。

お父さんがいなくなって
寂しいんだね、お母さん。

2019年の正月、実家でパチリ。

お父さん。
あなたはお母さんから愛されてますよ。
よかったね~。


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