理想と現実、天職と転職、情熱と家庭などトレードオフについて(年齢問わず)
「何かに熱中して長期間取り組む事の素晴らしさと同時に存在するリスク」というような内容で書かれている記事を最近見つけ、素晴らしいと感じましたので感想と自分の思考整理を踏まえ書いてみようと思います。
「何かに熱中して長期間取り組む事」って素晴らしい事だと思いませんか?
まず思うのは「本を読み、先人の経験から学び、他人の意見も聞き、自分の頭でしっかり考える。」と良いのかも。
世の中の多くの人は次のように思っていると思います。
「自分がやってて楽しく好きな事であれば天職だし素敵な事だ!続けるべきだ!夢を追う事は素晴らしい」と。
果たして本当にそれだけでしょうか?
どうやらこのテーマは子供時代から始まっているようです。
やっていて楽しく、充実する事に出会う事自体なかなか機会はなく、もし出会えれば日々の生活も充実すると思います。
だ・か・ら・こそ定期的に自分を客観視する必要性を感じました。
私も夢を追う事自体は素晴らしいと思うのタイプの人間ですが
「夢とその先、戦う場所と未来、サンクコスト」などを常に評価しないといけないと改めて感じました。
理想のライフイベントを考え予測し想像し、たまに立ち止まって頭の中で人生のプランを再評価すると良いのかも。
前回の記事も書いていたから、なお響いたのかもしれません。
あなたは今が幸せで、進むその未来も幸せそうですか?
そんなの分かったら神なのですが、まず「う~ん、一度改めて考えてみよう・・・」ってとても大事な事だと思うのです。
余談ですがこの間、飲み会で久しぶりに会った方に
「転職とかすごいなぁ。自分も今のままは嫌だけど、そういう第一歩の履歴書作るとかの前に職を検索する事すらめんどくさくて出来ない。そう思いながら数十年経ってる。めんどくさいが勝る。」と言われたのが深く印象に残ってる。
私的には、その時々で「今のまま転職しない事の将来リスクと転職のリスク」を天秤にかけたら「転職せざるをえない」という結果になって一人で悲観して焦って(勝手に思ってw)めんどくさいけど、今ではない方の選択肢を取っているだけなのだけど・・・この波が定期的に来て焦ってストレス。
情熱を費やした結果のモデルケースを想像してみる。
家族を持たない。子供を持たない、持つ。などライフプランによって選択は千差万別だと思うのでそれについては触れません。
ただ色んな人の人生を見た時、下のようなパターンの人も考えられるのかなと思いました。例えば・・・
10代では部活に明け暮れる。結構良い成績を残し。モテたり自尊心も芽生える
10代後半で好きな事に出会い、バイトをしながら20代は好きな事にのめり込む。夢を追う。(または1.の次のステージへセミプロみたいな)
好きな人が出来、結婚も考える。または結婚して家族が増える。
(この人は、全てにおいて中途半端なところでは辞めない。
気合い充分で逃げグセがつくと良くないから区切りがつくまでは
しんどくでも頑張る。そういった素晴らしいマインド。)
分析すると1.2.の時点で
「勉強する時間が取れず良い大学には入れない事により、選択肢が狭くなるリスク」
「20代でキャリア形成が出来ずビジネスサバイバル力が低いまま30代を迎えるリスク」
などがあると思うのですが「夢を追う素晴らしさ。好きな事を続ける事の大切さ」で、なかなかそれ以外の選択肢について考える事が「人間って生き物的に難しいのかな?」と感じてます。
更にそのうち一握りの人は実際に食っていけるようになるわけだし。
上手く文章にする事が出来ませんが。私自身頑張る人素敵だなと思いますし・・・
でも年齢を重ねて家族が増えるなどライフイベントを通して「理想と現実」とどう向き合い、どう折り合いをつけるべきか悩むタイミングが来るのかもしれません。トレードオフだと思うので。
(生涯年収以上を稼げるレベルの人は、そちらを選ぶべきなんでしょうね。【スポーツを辞めて他の事で稼がなければならないタイミング】が人生で訪れない人なので。あとは引退後にコーチになったり、ビジネスする人もいてそういった戦略もあるかもですね。)
(または情熱が最優先だから他の事を犠牲にしても自分の人生プランには心の底から何の影響もない人も当然いると思います。)
辞める事は、始める事の〇倍難しいという話。何倍ですかね?
例えば会社などでの決まり事一つとってもそうですが「何かを始める」事はとても簡単です。「感染症が流行っているから消毒を徹底しよう!マスクをしよう!」簡単です。でも「もう落ち着いたし、〇月からはマスクは任意にして・・・」など「辞める時に合意を取りつつ辞める方向に進めるのが」一番難しいのです。
個人的には「辞める時にも深く理由を追求しないくらいが丁度よい」のかな?と感じました。精神衛生上も。じゃないと簡単に「やりたいです!」も言えなくなると思うんですよね。
天職も転職も子供の習い事も方向転換の際に深刻になり過ぎると、かえってよくないかも?と思います。
例えば部活に置き換えて考えみましょう
スキル向上:練習すればする程、少しずつ上手になっていきます。
手に入れた仲間:部活を通して出来た友情や信頼関係をずっと続けたいと思います。
将来の目標:プロ選手などを見てテンションが上がります。目指したくなります。
続ける事って素晴らしいですよね。ただ、さっきの映画館の話ではないですがいつ撤退ラインがやってくるのでしょうか?
「いつ全力疾走を辞めるのか」「いつ趣味程度とし、気分転換するものと割り切るのか」「いつ築いてきたものといったん距離を取るのか」「周りとの温度差を確かめながら辞める必要はあるのか」「次のステージに進めそうか?」など。
折り合いの付け方って非常に難しいと思うんです。私も非常に苦手です。
辞める事が難しいリスト(仕事にも置き換えれますかね?)
費やした時間と苦労:数百時間、数千時間費やすのでしょうか?それに見合った十分な対価(満足度?)が得られたと感じるまでなかなか辞められないかもしれません。いつ満足を得られるのでしょうか?
費やした費用:今までそれに対していくら使いましたか?(試合への参加費、旅費、道具一式)(その仕事で築いた専門スキル)今辞めるともったいないですか?新しい事をイチから覚えるのはめんどくさいですか?
周囲の期待など:監督や仲間や先輩、親から期待の言葉を浴びせられます。その言葉を動機に続けますか?それとも辞めたいと思ったら関係なく辞めたいと言い出せますか?
トータル考えて辞めた方が良いですか?続けた方が良いですか?(さっきの映画館の話で言うと、映画館を出た方が良さそうですか?最後まで見た方が満足しそうですか?)
充実度と未来への期待:今のまま続けて将来の自分は褒めてくれるでしょうか?利益を生みそうでしょうか?自分の将来に満足をもたらす結果となるでしょうか?
辞めてからどうします?:仮に辞めたと想定して新たな機会をどう捉えますか?(新しい趣味や勉強、バイトを探そうかな?今習ってることを趣味にしつつ将来に向けて考えようかな。勉強して良い学校を目指そうかな?)(転職であればどんなとこが良いかな?どうせまたブラックかな?ブラックから抜け出すには何が大事かな?業種を調査しようかな?他者と差別化するにはどんなスキルが必要かな?)
夢も素晴らしいけれど、立ち止まって自己を再評価し方向転換する事も、勇気や労力が必要であり素晴らしいと思うのです。
先手を打つ事はなかなか難しいかもしれませんが、年齢を重ねると何かしらのライフイベントは到来し、自分の中での優先順位や価値観は変わると思います。少し未来を想像すると準備や選択肢も増えるのかもしれません。
例えば家族が増えれば「経済的安定」「健康保険、年金」「子供の教育」など考えなければならない事も増えます。
若いころのように情熱だけではなく、戦略的な検討や方向性の再検討が必要となるかもしれません。
また現実的なプランニングにしないとパートナーとの協力体制、役割分担にヒビが入るかもしれません。
家庭と仕事の両立を考えた場合は、在宅勤務やフレックスなどがある仕事を選べばQOL(生活の質)が上がるかもしれません。
他者の基準や価値観ではなく「自分はどうなるのが一番幸せか」「自分と家族にとってどういった選択が一番幸せか」については人それぞれなのでオーダーメイド的に考える機会を定期的に作らないといけないかな?と感じました。
毎日に忙殺され、気づいたらあっという間に時間が経っていた。もっと他に選択肢があったかも。とならないためにも。
100%完璧は不可能というのは分かっているけど
自分への戒めも込めて思考の整理のためにも今回は書いてみました。
理想も勿論大切にしつつ、現実的なプランニングをし自分や自分と家族にとってなるべく良い選択を出来るよう定期的に振り返ってみようと思います。
(たまに立ち止まって考える時間を作らないと、意外と自分自身の本当の気持ちを分かってない事に気づきます。・・・。)
と同時に自分が選んだ道を最良と思う【思考スキル】と最良にしていく【行動スキル】も大事と思うけれども。
取り留めのない文章となってしまいましたが、今日はこの辺にしようと思います。読んでいただいた方ありがとうございました^^
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