「来週サウナ、行こうぜ」
だいたい一週間前、このタンパクなLINE。
僕から言うときもあるし、彼から言うときも。
仕事終わりの休前日に会う10年来の友人。
1〜2ヶ月に一回。
だいたい23時頃集合。
「あの店でいいっしょ?」
「おう」
お気に入りのラーメン屋。
「いつもと違うのにしよーかなー」
「結局あれが最強」
「餃子どうする?」
同じ様な会話を毎回繰り返して、結局いつもの。
海老豚骨ラーメン、餃子を食べて、水をいっぱい飲んでサウナに向かう。
「エビとんが一番旨いよな」
「ほんと餃子愛が無いよな」
餃子は一皿5つ。
彼はいつも3つ譲ってくれる。
餃子は嫌いじゃないけど、好きでも無いらしい。
0時入館。
着替えて風呂に入って、サウナを2〜3周してグダグダと他愛無い話をする。
仕事がどーだ、久しぶりにアイツに会った、誰々とデートしてきた。
「やべぇ、今日効くわ」
「久しぶりだしな」
気持ち良さとダルさ、眠気が襲ってくる
風呂から上がるとコーヒー牛乳を飲んで
髪を乾かして、歯を磨いて。
「ここの歯ブラシ固すぎ」
「「めっちゃ血出る」」笑
薄暗いリクライニングチェアで朝まで眠る。
寝心地は良くないし、いびきがうるさいおじさんもいる。
隣の彼は歯ぎしりを陽気にずっと鳴らしてる
朝起きると腰が痛かったり、顔が浮腫んでいたり。
朝風呂をして、支度して、昼飯食って解散。
身体が凄くリフレッシュされるわけじゃないんだけど。
このルーティンを過ごさないと得られない栄養があって、時々補充しにいく。
おそらく僕は"サウナ"で整っている訳では無く、彼との時間で整っている。
あの時間が欲しくなると彼にLINEを送る。
「来週サウナ、行こうぜ」
「おう。」