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六甲ゴールデンコース(芦屋~ロックガーデン~雨ヶ峠~七曲り~最高峰~有馬温泉) 2024/10/21

きょうは仕事の三連休初日で、かつ、その中で天気予報が晴れとなる唯一の日なので、コロナ後初めて「六甲ゴールデンコース」に挑戦してみました。

かつて「六甲ゴールデンコース」と呼ばれていた、阪急芦屋川駅を出発点に、日本でのロッククライミング発祥の地である芦屋市のロックガーデン・六甲最高峰(標高931m)を経て有馬温泉に至る、距離約12km・高低差900mの六甲屈指の人気コースは、今時は「王道コース」と呼ばれているようですが、昭和世代の自分にとっては何が何でも「六甲ゴールデンコース」です。

本日は、阪急芦屋川駅から有馬温泉「銀の湯」まで6時間半かけて歩きました。通常のコースタイムは4時間程度なので、かなりゆっくり歩いたことになります。

09:10 阪急芦屋川駅を出発
芦屋川沿いを歩くとフランク・ロイド・ライト作のヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)が右手に見える
09:44 高座の滝を通過。左上部には日本山岳界のパイオニア藤木九三氏のレリーフが貼られている。
ロックガーデンは日本でのロッククライミングの発祥の地。いろいろな岩を楽しめる。久しぶりなので岩登りの基本「三点支持」を唱えながら登った。
風吹岩手前でニョロニョロ君に遭遇、枯れ葉の中にいて人に驚いて這い出してきた。過去には11月にアイスロードで枯れ葉の中でとぐろを巻いていたマムシをふみつけそうになってビックリしたことがあり、この時期はまだまだニョロニョロ君たちの活動期のようだ。
10:23 阪急芦屋川駅から風吹岩までは約1時間
風吹岩の上で小休止、大阪湾がキラキラして素晴らしい景色
10:38 横池 風吹岩付近は登山者が多いので、遠慮してここで紫煙をくゆらす。夏場は蓮の花が咲き誇る。
12:00 雨ヶ峠に到着
腹がへったので東屋で大休止、昼食とする。お湯を沸かして担々麺をすする。寒い山では温かな汁物がありがたい。12:36 出発
12:58 本庄橋跡通過

このあたりは昔(寛政10年西暦1798年頃)は菟原郡だった。ちなみに私の住んでいる西宮は武庫郡でした。
登山道沿いにはいろいろな花が咲いていた。ハナノナというアプリで名前を調べた
アプリは結構いい加減なので、花が「私はキリンソウです」とか「私はヨメナです」とか名乗ってくれるとありがたいのになーといつも思ってしまう。

鳥の声もよく聞こえてきたがほとんどヒヨドリ・シジュウカラ・ヤマガラの声で、時々ゲラの鋭い鳴声も聞こえた。姿を見たのはカラス・ヒヨドリ・ヤマガラ・コゲラ・エナガのみ。

この時期まだ落葉していないので鳥を見つけるのは難しいし、i-phoneで撮影するのは無理。鳥についてのアプリがあるかどうかは知らないが、植物と同様に「私はシジュウカラよ」とか「オイラはアカゲラだい」などと名乗ってくれればいいのになど妄想する
13:15 七曲りは手強い、高度計では685m、ここから最高峰931mまで246m一気に登る。
七曲りはつづら折れで急登箇所が何箇所かある。皮肉にもよく階段が整備されているのでかえって自分の歩幅で歩きづらく足に負担がかかる。なるべく階段横の傾斜地を併用しながら自分の歩幅で歩く。
足元が悪いので下ばかり向いて歩いていると木に頭をぶつけた。頭上にも注意!
ゴールデンコース登山道には崩落による迂回路が、七曲りに1箇所、最高峰から有馬温泉に下る魚屋道に2箇所あった
14:01 一軒茶屋にたどり着けば最高峰はすぐそこ
最高峰少し下の眺望が開けたところで撮影会。ここからは大阪平野や大阪湾が一望できる。正面は大阪市中心部の超高層ビル群、その後は生駒山系、奥は大峰山脈まで見渡せる。
右に目を転じると大阪湾が拡がる。真ん中あたりは何かと話題になる大阪・関西万博会場のある舞洲
西方向には淡路島・紀伊山地が望める
14:24 最高峰到着
最高峰北側の景色は南側とは一転して山山山。「空気が超澄んだ冬場の日には西方向に大山を望める」と昔、眺望愛好家の人にここで教えてもらった。
ここで小休止。最高峰付近は風があり寒かった。雨具をウインドブレーカー代わりに羽織る。熱いコーヒーでひと心地
最高峰下には素晴らしいトイレができていたが・・・
こんな景色を見ると悲しく情けない気分になる。いっそ有料化して人を張り付ければいいのに。
15:08 出発
魚屋(ととや)道を1時間ほど下れば有馬温泉。最高峰付近では撮影や小休止で長居してしまったので先を急ぐ。下り始めてまもなく有馬までのコースタイムを尋ねる日本人と外人さんの二人連れがいたので一緒に下ることになった。ロンドンから帰国して間もないお嬢さんとカナダ人のお兄さんとで同行三人、英語は苦手なので主にお嬢さんと話しながら下った。
魚屋道の下りは快適だが小石でゴロゴロしているところや崖崩壊による迂回路も2箇所あり注意が必要
16:42 無事有馬温泉「銀の湯」に到着。撮影や休憩含めて7時間半の山行おつかれさん!銀の湯で一風呂浴びてからプハっと行こう。「銀の湯」や「金の湯」は神戸市営なので、平日の入浴料はそれぞれ550円650円と格安。

今日は月曜日で行きつけの店(一休)がお休みなので、もう一軒の行きつけの店グリル六甲へ。

この店は以前は昼間アイドルタイムにハイカーセットというお得メニュー(生中+料理で1000円)を提供していたのだけれど今は?

ディナータイムはかなり贅沢なお値段です。

ライトアップされた妬(うわなり)泉源。人妻が夫の愛人を殺して身を沈め、以降美しい人が来ると嫉妬して温泉が吹き出すとか。
午後8時近くなると温泉街はひっそりしている
行きつけのお店は月曜定休で残念。すじ焼きが絶品です。


人気の「金の湯」も閑散としていた

温泉につかり、プハっといっていい気分!

あとは帰るだけです。

自分にとっては西宮直行の「さくらやまなみバス」が便利です。電車に乗り換える必要もなく、710円で自宅の近所まで運んでくれて重宝します。

19:56発のさくらやまなみバスで帰途につきました

きょうは天気にも恵まれいい山行となりました。
いろいろな人との出会いもありました。
かなりのブランクがあったので体力が心配でしたが、平地でしっかりウォーキングしていたこともあって苦も無く登り降りすることができました。

これまで親の介護でままならなかった山行ですが、特養に入ってもらったので、これからはちょくちょく息抜きに来られそうです。

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