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2024/12/17 郊外のベッドタウンで孤独を叫ぶ(骨折から131日目)
夕方、犬の散歩に行った以外は一日家で過ごす。
「猛獣ども」井上荒野 読了。
最初に思ったのが「この本、読みたかったかな?」
本がどうこうではなく、自分が読みたい内容だったのか。
登場人物は別荘に住む6組の夫婦と管理人2人。
共感できる人は1人もいなかった。
夫婦それぞれの相手に対する思いが書かれている。
「そんなに嫌なら離婚して、出ていけばいいのに」
いろいろな事情を抱えて、ままならない。
動けない気持ち、閉塞感はよくわかる。
元々、郊外のベッドタウンには孤独と閉塞感しかない。
なんて思っているのは、年寄りだけで
昨今は建築ラッシュ。
ファスト風土はマイルドヤンキーに人気がある。
大きい家も庭もいらないそうで、
土地を半分にして(あるいは3分の1にして)
建った建売があっという間に売れていく。
庭はないけれど、駐車場は2台分ある。
家の壁は黒。
それも住宅価格の上昇と金利の上昇で
最近はリノベーションが増えてきている。
閑静な住宅街は変わらないけれど
世の中が変わり、日中働いているからいないだけ。
孤独と閉塞感を憂いている専業主婦なんて、
郊外のベッドタウンにも、もういない。
書評を検索していると
代官山の蔦屋書店、カリスマ書店員の間室道子さんの書評があった。
この方、「あの本、読みました?」に何度か出ていらっしゃる。
私とは読み方、視点が全然違う。こういうふうに考えながら読むんだ。
今日のちゃこちゃんは私が座っている限りは膝の上にいる。
ユカダンではなく、ヒザダンのリーダーだ。
「ひ」しか一緒じゃないじゃんって言われるけれど
ヒザダンは一年中活動している。