弓矢猟の始まりをブリコラージュしてみました
細石器は何時から作られるようになったのか
何のために作られたのか
何時無くなったのか
これについてブリコラージュしてみる
石鏃は何時から作られて
使われるようになったのだろうか
1.細石器・細石刃は土器と伴に見付かる
このとき石鏃はまだ作られていない
2.細石刃は日本列島では
槍の穂先に埋め込まれた形では見付かっていない
では何のために作られ、使われたのか
3.隆起線文土器が作られるようになっても
まだ石鏃は作られるようになっていない
弓は使われるようになっていた
4.石鏃が作られるようになってから
爪形文土器が作られるようになっていた
5.弓に使われる矢の先には
石鏃が開発されるまで何が使われていたのか
それまでは矢の先には、投げ槍の先に付ける有茎尖頭器よりずっと軽く出来る細石刃が付けられていたと考える。
石鏃が開発されて細石刃は無くなった
狩猟対象が変化して大型動物から小型動物になったことから
尖頭器を付けた槍を使う集団の狩りから、
尖頭器よりもずっと軽くした有茎尖頭器を付けた投げ槍となり、少人数でイヌとともに共同して狩りをするようになった。
それを更に改良して弓が作られるようになり、矢の先には最初軽くするため細石刃が付けられたものの
それが的を正確に狙えるようにして、更に威力を増すための工夫として石鏃に改良された
という歴史経過では無いか
もしもそのような歴史であるとすると、細石刃作りの加工方法は列島内では様々な種類が存在することから、伝来したとするならば、加工方法は統一的であるだろうと考えるので、細石刃は列島起源であることになる。
石鏃開発がそれに続いて起こっていたとするならば、弓矢の開発もまた日本列島での開発が起源となるのでは無いか。
世界の新石器時代は土器開発からも、弓矢開発の経緯からも、縄文草創期が起源であることが確定するのでは無いでしょうか。
図は各地の博物館などからお借りし、一部補足しています