ネガティヴケイパビリティ 新人ケアマネの育成から考える重要な考え方
皆さん、こんにちは!
もうすぐ夏がやってくるので、時が立つのは早いものだとびっくりです。
今日は最近聞いた
“ネガティヴケイパビリティ”
という考えについて新任や経験年数の浅いケアマネの育成や利用者への支援する上でとても大切な考え方だと思ったので、書いてみようと思います。
そもそも
”ネガティヴケイパビリティ”の意味ですが、
不確かさや矛盾を受け入れ、解決しようとせずにそのまま受け入れる能力のことです。
結論を急がずに、グレーな状態に耐えるということでしょうか。
ケアマネとして、利用者さんや家族さんと関わるときに相手が悩んでいたり、決めかねている時ってありますよね。
例えば看取りが近い方が体調不良で入院し、この後在宅看取りなのか病院で最期を迎えるのか?
利用者さんがデイサービスを休みがちで家族がデイサービスに言ってくれなくて困ると愚痴を言って仕方ないがすぐにデイサービスを変更していいものかなど
利用者さんや家族が決断ができないことって他にもたくさんありますよね。
新人や経験年数の浅いに関わらず、すぐに答えを出してくれないことにヤキモキしたり、利用者さんから早く答えをもらうようにせっついてしまったり、早く決断をしてもらおうとするケアマネが一定数いますね。
もう少し嫌な言い方をすると、ケアマネの中に支援の答えがあって自分の思った通りに誘導している場合もあります。
全てのことにおいて当てはまるものではありませんが、支援者として利用者さん家族が決められるまで待つ姿勢はとても大切です。
支援者として、待っている間はとても焦ったい気持ちになりますが、その気持ちをかみしめることも必要です。
万が一にも結論がだせなくても、ひとまずは分からないなりにも進んでいきながら、答えを見つけていけばいいのです。
それと新人だと支援の答えだけをもらおうとすることも多いですね。
答えをだすことも大切だと思うのですが、答えを出すまでの過程に大切な意味があるので答えを急がないことは大切だと思います。
そもそもなぜすぐに答えを出してもらわないと困るのでしょう?
おそらくはある意味答えが出ない中で支援をしたり関わりをもつのは、ケアマネ自身に不快感や焦ったさなど不快感を伴うからでしょうか。
私も曖昧な状態は苦手で、できれば白黒をつけて欲しいと思うこともあります。
ですがある時に、利用者さんや家族の問題なのに自分が答えを出そうとしたり、誘導しようとする自分に気づき、
これは利用者さん家族自身の問題だから私は答えは出せないことだと受け入れられるようになりました。
グレーな感じでもやり過ごすことができるようになりました。
今の時代欲しい答えを探そうと思えば、TikTokやYou tubeなどで検索すれば一問一答方式である程度の答えを見つけることはできるかもしれません。
ですが、ケアマネは対人援助の仕事ですからすぐに応えが見つかるわけではありません。
利用者さんや家族の気持ちに寄り添いながら、曖昧な状態も受け入れながら、一緒に答えを見つけられるような支援ができるようになりたいものです。
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